公式ブログでは、得意とするイラストを披露したり、炊き出し＆おにぎりを持参したエピソードなど、アイドル時代以上にプライベートな面が披露されている。ツイッターでも、その日の予定や食べたものなどを積極的にファンへ発信。かわいらしい動物にもだえたり、甘いものを食べていたりと、強面な外見とのギャップが楽しめる。また、アルバムを発売した際には出身地に駆けつけるなど、情に厚い一面も。そして、フォロワーからの返信にも反応するなど、ファンにはうれしい近い距離感を保っている。

　リアルタイムで情報を発信していくことは、SNSが利用を認められなかったアイドル時代には叶わなかったもの。田中聖というイメージではなく、KOKIという新しい人間性を感じられるのだ。

　「いい意味で流動的でありたい」と語っているように、走り出したばかりの彼にとってINKTというバンドも、KOKIというアーティスト人生も、まだまだこれから。アイドル時代からも型にハマらないスタイルが彼らしさといっても過言ではない人だ。今後、どのような表現を見せてくれるのか、注目していきたい。

（文＝佐藤結衣）