また、メタルやハードロックにはアイドルカルチャーとの親和性が高い面もある、と同氏は続ける。

「今のアイドル・カルチャーはどんな音楽ジャンルでも取り込むことができて、ももクロもロック以外のジャンルとのコラボも行っていますが、メタルやハードロックはサウンドがハードなぶん、アイドルの可愛い声を乗せるとギャップが際立ちやすく、とてもキャッチーなのではないかと思います。たとえばBABYMETALが海外でも珍しい音楽として受け入れられているのは、今のアイドルカルチャーが日本独自の文化として発展しているという面もありますが、サウンドやルックスでのギャップがわかりやすく提示されているから、という面もあるのではないかと思います。今回のももクロとKISSのコラボがアイドルシーンに良い刺激をもたらし、別の面白い形でオリジナリティを追求するグループが出てくることを期待したいですね」

　日本のアイドルカルチャーのポテンシャルと、ロックシーンとの親和性が改めて感じられた今回のコラボ。なお、ももいろクローバーZは2015年上半期に3連続シングルをリリースすることが決定し、今作はその第一弾シングルとなる。KISSとのコラボの後はどんなサプライズが用意されているのか、新シングルの仕上がりとともに続報を待ちたい。