また、今回のドラマはKis-My-Ft2のステージングをより魅力的にすることにも繋がると、同氏は続ける。

「『平成舞祭組男』では、メンバーが自分の名前のままで役を演じているほか、ミュージカルのように途中でダンスを披露したりするシーンもあります。これはジャニーズの舞台の延長線上にある手法です。たとえば帝国劇場で行われている『DREAM BOYS』でも、そういった手法は見られます。そう考えると、彼らが今回出演しているドラマは、そのまま彼らのステージングにも繋がっているといえそうです。ジャニーズのコンサートでは、歌の合間にコントなどを挿入して緩急を付けることによって、ショーとしての完成度を高めています。舞祭組がドラマで舞台的な“笑い”を追求することは、彼らのコンサートに奥行きを与え、さらに優れたエンターテイメントにするでしょう。ひいては、彼らが７人揃ってパフォーマンスする姿も、より輝いて見えるに違いないと思います」

　前列メンバーと後列メンバーが引き立て合うことによって、グループとしての存在感を高めているKis-My-Ft2。『平成舞祭組男』では、４人の滑稽な姿はもちろん、時にクールなダンスシーンもあるため、彼らの魅力をより深く世に伝えていきそうだ。

（文＝松下博夫）