ホロライブ・ロボ子さんが起こし続ける“ミラクル”の軌跡 天性のエンタメ力が生む唯一無二の魅力を振り返る
「イジりやすい先輩」として慕われる ロボ子さんの“天然”エピソード
ロボ子さんが本格的に活動をスタートさせた当時は、まだ事務所としてのホロライブはスタートしておらず、カバー社のプロジェクトからデビューしたタレントもたった2人しかいない状態だった。現在のようなプロダクションらしい多人数感が画面から伝わってくるのは、同年の夏から秋にかけて、ホロライブ1期生や2期生がデビューして以降のことになる。
それから約8年半。ときのそらが後輩から「尊敬する先輩」としてやや神聖視される一方で、ロボ子さんは「イジりやすい先輩」として多くの後輩から慕われているようだ。
特に、彼女のやや天然気味な振る舞いは親しみやすさにも繋がっていると思われる。ファンの間ではこうした個性、「ポンコツなさま」を愛を込めて「ポン(PON)」と呼ぶ流れがあり、黎明期から活動してきたロボ子さん、のちにデビューするさくらみことともに、「ホロライブのポン代表」として知られるようになったのだ。
ここからは、ロボ子さんの代表的な天然エピソードを紹介しよう。
東京ドーム近くで迷子に?「GeoGuessr」配信
Googleマップのストリートビューを利用した地理クイズゲーム『GeoGuessr』を配信でプレイしていたロボ子さん。この回で最初に降り立ったのは東京ドームだった。「いま自分がどこにいるか」を地図で指す『GeoGuessr』としては、かなりイージーな問題だ。
ところが、ロボ子さんは観光スポットや名所に疎かったようで、自分がいる位置も見当がつかない状態になってしまう。「東京23区ってまずそれが何なのか分からない」「千葉にあるやつじゃないの?(幕張メッセとの間違い)」と言い出し、リスナーを戸惑わせることに。
東京ドームはなんとか答えることができたものの、その後の問題でも、知っている名詞を見ては見当違いな推理をするなど迷走するロボ子さん。リスナーから多くのお助けコメントが寄せられ、それらをヒントに最終的に正解へとたどり着く、まるでお勉強会のような配信となったのだった。
足の踏み場がない?伝説のお部屋
ロボ子さんは部屋の掃除がまったくできない、というのも配信を通じて知られるようになった一面である。
後輩がロボ子さんの家を訪れた際には、「足の踏み場がない」「部屋が段ボールまみれ」「見るに堪えない部屋」と散々な言われようで、これをきっかけに後輩からの呼び方が「ロボ子先輩」から「ロボ子」へと変わったこともある(もちろん、先輩としてリスペクトが失われたわけではないだろうことは強調しておこう)。
とくに鷹嶺ルイは何度かロボ子さんの部屋へ遊びに行き、オフコラボも行なっているのだが、部屋が散らかる原因が大量買いだと気づくと、「そのクセ、やめたほうがいいですよ」とツッコミをいれる……もとい説教をする一幕もあった。
ネギとニラを間違え、その後も間違える
後輩とコラボしたとある日の料理配信で、ロボ子さんはネギとニラを間違えて購入してしまったことがある。配信中ずっとネギをニラとして紹介しながら調理し、コメントで指摘されて初めて気づくという、まさに“PON”なワンシーンを生み出した。後年この瞬間を振り返った際には「言われなかったら(ネギだと)気づかなかったかもしれない」と話している。
その数年後となる2025年12月、ホロライブの登山ゲーム『はねホロ!』をプレイした際、ゲーム内ギミックとして登場するクイズで「ロボ子さんはチヂミを作りたい。材料のニラを選んで飛び込んでください」という問題が出題された。
ロボ子さんは「え、ムズくない……?」と写真をしっかり見比べて吟味したものの、見事に「ネギ」を選んで落下。数年が経った現在でもネギとニラの違いが分からないことを、リスナーにハッキリと示してしまった。
ちなみに、チヂミにはニラを使うのが定番だが、ニラよりクセの少ないネギで作るネギチヂミもあるので、料理としてチヂミにネギを使用するのがかならずしも間違いであるわけではないことは付け加えておきたい。
また別の配信では、クッキーを作ろうとして「ふるい」ではなく「ザル」を持ち出し、間違いに気が付いて別の器具を持ってきたかと思いきやそれも「ザル」だったり、バターの無塩・有塩の違いを知らなかったりと、料理配信を多く行なっているものの、料理知識そのものはかなり曖昧であることがファンにバレつつあるようだ。
みんな……ボク ニラキムチ好き!!!
うめぇ!!!おすすめ!!!とか言ってたけどこれ…ネギだったよ…………— ロボ子さん🤖ホロライブ0期生!!新オリ曲・1stアルバム販売中‼️ (@robocosan) March 11, 2026
はろーぼー( ͡ ͜ ͡ )
ネギニラチャレンジ pic.twitter.com/zAw3CjI66U— ロボ子さん🤖ホロライブ0期生!!新オリ曲・1stアルバム販売中‼️ (@robocosan) March 29, 2026
このほかにも、自身を映すカメラが倒れ、画面が大きく揺れるのと同時に悲鳴が響いた「フェードアウトロボ子さん」や、パソコン環境を変えたことで3Dビジュアルをうまく配信に映せず、坊主姿で登場してしまった「はげーぼー事件」、『スプラトゥーン3』のコラボ配信中、それまで普通に話していたのに急に声がロボ声になってしまった「ロボ子ロボ声事件」など、ロボ子さんはさまざまな名シーン・迷シーンを生み出してきた。
ヘラっと笑って受け止める、ロボ子さんの懐の深さ
このように、2018年のデビューから間もなく活動9年目を迎えるロボ子さんは、さまざまな笑える事件、ハプニングに出くわしてきた。ミスやおっちょこちょいから生まれた失敗談に、知識や認識不足から発生したアクシデント、避けようのない不可抗力のハプニング。その種類や原因、受け取られ方はさまざまである。
一方で、何気ない日常や配信のなかで多種多様なエピソードを生み出せるのは、エンターテイナーとしての一種の才能(タレント)とも言える。軽快なトークとボケ&ツッコミでリスナーを笑わせて楽しませるスタイルの後輩たちとは違い、事件・事故といったアクシデントやちょっとしたしくじりから生まれる「笑えるハプニング」を視聴者に届けるスタイルは、誰にでもできるなかなか生み出すことではできない。この9年間、狙う・狙わないは関係なく、「笑いの神が降り立つ」と形容できそうなタレント性をロボ子さんは発揮してきた。
何よりも、こうした出来事が人よりも多く彼女の身に起こっているという“引きの強さ”にも驚かされる。こうもナチュラルに、悪気や狙い、前触れなどもまったくないところから思わず笑ってしまうようなシーンを生み出していく姿をみていると、まるで無から有を生み出すがごとき神通力すら感じられるほどだ。
そして、そんな真っ只中にあって、周りからツッコまれても柔らかく受け止め、ヘラっと笑い飛ばすロボ子さんの楽観的で余裕のあるスタンスも、多くのファンの目を引くところだろう。どんなアクシデントに出くわしても、どこ吹く風と笑って済ませる。そんな懐の深いイメージがロボ子さんにはあるのだ。
ちょっとしたミスでも舌を出してテヘヘと笑う、ネットカルチャーで見られる「てへぺろ(・ω<)」というドジっ子らしい言葉があるが、ロボ子さんはこの言葉が似合うホロライブのメンバーの筆頭格になるかもしれない。そんな彼女がこの先どんなエピソードを巻き起こしてくれるのか、引き続き楽しみに見守りたいところだ。