ホロライブ・ロボ子さんが起こし続ける“ミラクル”の軌跡 天性のエンタメ力が生む唯一無二の魅力を振り返る

2017年9月にときのそらがデビューしてから約5カ月後となる2018年2〜3月のこと。カバー社から新たなタレントがデビューした。メガネをかけた人型ロボットの美少女・ロボ子さんだ。2018年6月にVTuber事務所として「ホロライブ(現:ホロライブプロダクション)」が立ち上がると、彼女はときのそらやその後に加入・デビューしたメンバーらとともに、現在までつづくホロライブプロダクション・hololiveブランドの歩みを支え、華を添えることになったのだ。
数年に渡ってにじさんじのタレントを中心に追いかけてきた本連載では、これから10周年を迎えるホロライブのなかでも、今年の終わりにかけて大きな動きを見せる所属メンバーに焦点を当て、その活動や人柄を振り返っていこうとおもう。第1弾で取り上げたときのそらに続くタレントとして、ホロライブ2番目のメンバーとしてデビューしたロボ子さんについて書いていこう。
3Dビジュアルでデビューした、ホロライブ2番目のメンバー
ロボ子さんは、2018年2月に公式Xでの投稿を始め、3月4日に初動画をYouTubeに投稿。3月11日に初めてのライブ配信を行ない、本格的に活動をスタートさせた。
彼女の出自は、現在のVTuber~バーチャルタレントシーンからみるとやや特殊である。もともとは、3Dデザイナーのkuromaru9さんが「アクションが似合う、アクションをさせやすい戦いそうな見た目のオリジナルキャラクターが作りたい!」と考え、ラフデザインを描いたことが始まりだった。2016年から少しずつ制作を進めていた3Dモデルが、ロボ子さんの原型となっている。
服できた!どやー^v^ pic.twitter.com/EZk5raA27p
— kuromaru9 (@kuromaru9) May 31, 2016
こうした経緯もあり、ロボ子さんは「3Dビジュアルでデビューした」という、現在のVTuberシーンから見て非常に珍しい経歴を持つVTuberである。Live2Dビジュアルでデビューし、数年の活動を経てある程度の登録者数や視聴者数を得たVTuberが3Dモデルを得ることができるというような近年の潮流と、2018年当時の3Dビジュアルをメインにして活動していたVTuberが多かった歴史を踏まえると、当時と現在でまったく正反対の空気が流れていたことが、対比的に浮かび上がってくる。
デビューから現在に至るまで、ロボ子さんは3Dビジュアルを軸に配信活動を行なっており、逆にいまやほとんどのVTuberがメインとして使用しているLive2Dビジュアルでの配信は行なわれていなかった。
「ロボ子さんといえば3D」というイメージがすっかり定着していたこと、同時期にデビューしたときのそらやさくらみこなど、前述したように活動当初から3Dビジュアルで活動をスタートさせている者が複数いたこともあり、視聴者側も「ロボ子さんはそういうもの」として自然に受け入れていたように見える。
『ホロライブ ドリームス』で明かされた“Live2D姿のロボ子さん”
そんななか、ホロライブを題材にしたスマートフォン向けゲーム『ホロライブ ドリームス』(以下、ホロドリ)がスタートしたことで、忘れられていたこの話題が注目を集めることになった。同作はホロライブのメンバーが総動員で参加するゲームで、ローンチ前に卒業したメンバーも複数人登場している。こうした要素もあわせてファンから非常に注目され、公開後も大きな話題を呼んでいる作品だ。
ゲーム内ではホロライブのメンバーがLive2Dの姿で登場するのだが、ロボ子さんも例外ではなく、ロボ子さんの“幻のLive2Dビジュアル”が見られることとなったのだ。考えてみれば、他のメンバーにあわせてLive2Dビジュアルも公開されるだろうと予想はできたはずなのだが、それでも実際に公開されると、ホロライブファンはもちろん、ロボ子さん本人すらも驚きの声を上げたのだった。
自分のLive2Dが珍しくてめっちゃ写真とってしまう
#ホロドリ pic.twitter.com/zInHobKsxl— ロボ子さん🤖ホロライブ0期生!!新オリ曲・1stアルバム販売中‼️ (@robocosan) August 1, 2026
ロボ子さん自身もさっそく『ホロドリ』をプレイしており、2026年8月4日の配信で、自身をプレイヤーキャラに選択してホロドリの0期生ストーリーを進めていった。
まず、プロフィール画面でLive2Dビジュアルのロボ子さんを見せ、「なんかジト目になっているらしい」と出来映えをチェック。0期生の面々と並んだところで「いまこうしてみて分かった。なんか、顔でかい……(笑)」「待って、分かった分かった。なんかロボ子、たぶんだけど何かを合わせるためにデカくされてる?」「だから余計にデカく丸く……ホロドリさぁん! お願いします、もうすこしちっちゃくしてください! いつもより余計に丸く見えちゃってる!(笑)」と、笑いながらツッコんだのだった。
3Dビジュアルにおける現在のロボ子さんは、毛先にかけて赤みがかったグラデーションのロングヘアーを基調に、黒と薄いピンクをモチーフにした色合いで、さまざまな衣装を着こなしている。顔の輪郭は丸みを帯びているが、クシャッとした笑顔で多くのファンを虜にしてきた。Live2Dビジュアルにおいては、髪の毛で隠れていた輪郭がすこし見えることで、モッチリとした頬のラインが見えるようになったわけだ。
「『ホロドリ』を通じて、これまで見ることがなかったLive2Dビジュアルのロボ子さんが公開されて話題になったが、今後、ロボ子さんが配信でLive2Dの姿を見ることはあるのだろうか……」と気になりながらも今回の原稿を執筆していたところ、なんとロボ子さんのLive2Dが配信で公開されるというお知らせが筆者の耳に飛び込んできた。
これにはファンからも「ついにLive2Dがきた!」といった驚きと喜びの声があがることとなり、当日の配信には多くの視聴者が集まったのだった。





















