NANAのテック・アルテミス 仕事に役立つBizテック観測所(第47回)
カメラか大画面か、『iPhone 18 Pro Max』と『iPhone Duo』使い分けの決め手は? その境界線を考えてみた

2026年秋にiPhoneを購入するなら、主な選択肢となるのは『iPhone 18 Pro』『iPhone 18 Pro Max』、そしてApple初の折りたたみスマートフォン『iPhone Duo』の3モデルとなる。標準モデル(いわゆる『iPhone 18』)は今秋には登場せず、2027年春の発売が見込まれているため、今年の秋に買い替えを検討している人は、まずこの3モデルのどれを選ぶか考えることになる。
前回の連載では、折りたたみスマートフォンという新たな選択肢が加わったiPhoneのラインアップを踏まえ、『iPhone Duo』を買うべきかどうか、その判断の分かれ目を探った。今回は視点を少し変え、『iPhone 18 Pro』シリーズと『iPhone Duo』を比較しながら、カメラの性能や画面の使い勝手、バッテリーの持ち、そして価格といった観点から、それぞれのモデルがどのような人に向いているのかを考えてみたい。
筆者は現在、『iPhone 18 Pro Max』をメインのスマートフォンとして使用している。取材先で製品や風景を撮影する機会が多く、外出先で長時間使うことも珍しくないため、カメラの使い勝手とバッテリーの持ちは、機種を選ぶうえで特に重視しているポイントだ。そうした日々の使い方を考えると、現時点では『iPhone 18 Pro』シリーズのほうが自分の用途に合っていると感じる。
ただし、『iPhone Duo』を実際に使うことを想像すると、大画面ならではの便利さにも惹かれる。たとえば、外出先で資料を確認したり、複数の情報を見比べながら作業したりする場面では、画面を広く使えることが大きなメリットになるはずだ。カメラやバッテリーを優先するなら『iPhone 18 Pro』シリーズ、画面の広さや使い方の幅を重視するなら『iPhone Duo』というように、どちらを選ぶかは、普段のスマートフォンの使い方によっても変わってくる。
そこで今回は、スペック表の数値を比較するだけでなく、実際にスマートフォンを使う場面を想定しながら、両シリーズの違いを掘り下げていく。そのうえで、『iPhone 18 Pro』シリーズを選ぶメリットはどこにあるのか、『iPhone Duo』ではなく『iPhone 18 Pro』シリーズを選んだほうが満足できるのはどのような人なのかを、筆者自身の使用経験も交えながら分析していきたい。
カメラとバッテリー重視なら『iPhone 18 Pro』シリーズ

筆者はこれまでiPhoneのProモデルを使い続けてきたが、現在、より大型の『iPhone 18 Pro Max』を使ってみて、特に満足しているのがバッテリーの持ちだ。
取材や移動で一日中外出していると、スマートフォンを使う機会は想像以上に多い。会場で写真を撮影したり、移動中にメールや資料を確認したり、次の取材先までの経路を調べたりと、さまざまな用途で使っていると、夕方にはバッテリー残量が気になってくる。これまで使っていたProモデルでは、夕方以降も充電せずに使い続けられるか、モバイルバッテリーが必要になるかを気にすることが多かった。
しかし、『iPhone 18 Pro Max』にしてからは、そうした心配をする場面がほとんどなくなった。一日中取材が続いても、バッテリー残量を過度に気にせず使えるのは、外出の多い筆者にとって大きなメリットだ。モバイルバッテリーを持ち歩かずに済むだけで荷物を減らせるうえに、出先で充電のタイミングを考える煩わしさからも解放される。毎日使うスマートフォンだからこそ、こうした小さな負担が減ることには大きな価値がある。

カメラの使い勝手も、『iPhone 18 Pro』シリーズを選ぶ理由のひとつだ。絞り値やシャッタースピードを手動で調整できるため、撮影時に自分の意図を反映させやすい。たとえば、会見やイベントの取材では、会場の照明によって被写体の明るさが変わったり、屋外では逆光になったりすることもある。そうした状況でも、撮影条件を調整しながら、狙った明るさやボケ具合に近づけられるのは心強い。
可変絞りに対応したことも、撮影時の自由度を高めている。撮影した写真をあとから補正する方法もあるが、撮影する段階で光の取り込み方を調整し、仕上がりをコントロールできれば、意図した表現に近づけやすい。特に仕事で写真を撮る場合は、撮影後の編集に時間をかけるよりも、その場で納得できる写真を撮れることが重要になる。スマートフォンのカメラを記録用としてだけでなく、仕事で使う撮影機材のひとつとして活用したい人にとって、Proシリーズの操作性は大きな魅力だ。

一方、『iPhone Duo』のカメラは、メインカメラと超広角カメラを組み合わせたデュアルカメラ構成となっており、専用の望遠カメラを搭載していない。また、Proシリーズが備える可変絞りや、絞り値・シャッタースピードを細かく調整する機能にも違いがある。
もちろん、日常のスナップ撮影や旅行先での記念写真が中心なら、iPhone Duoでも十分に対応できるだろう。広い画面で撮影した写真を確認したり、撮った写真をその場で見せたりできることは、折りたたみモデルならではの利点でもある。
ただし、遠くにいる被写体を大きく写したい場合や、撮影時の設定を細かく調整したい場合には、Proシリーズのほうが選択肢は広い。特に、取材や仕事でスマートフォンのカメラを頻繁に使う人にとって、望遠撮影への対応や撮影時の自由度は、購入するモデルを決めるうえで見逃せないポイントになる。画面の広さを優先するか、それとも撮影機能やバッテリーの持ちを重視するか。両シリーズの違いは、こうした日々の使い方を考えることで、より明確になってくる。
2画面で作業するなら『iPhone Duo』、価格差も判断材料に
『iPhone 18 Pro Max』に満足している筆者だが、日々の作業のなかでは、『iPhone Duo』のほうが便利だと感じる場面もあった。
先日、メールで相手の住所を確認しながら、ブラウザで配達サービスのウェブサイトを開き、荷物の伝票を作成する機会があった。メールアプリで住所を確認したら、ブラウザに切り替えて入力し、入力内容に間違いがないか再びメールを開いて確認する。こうした作業を繰り返していると、アプリを切り替えるたびに作業が中断され、思いのほか手間がかかる。
このような場面で便利なのが、『iPhone Duo』の7.6インチの内側ディスプレイと、2つのアプリを並べて表示できるSplit Viewだ。メールとブラウザを同時に表示しておけば、片方で住所を確認しながら、もう片方で伝票を作成できる。アプリを行き来する必要がなくなり、入力ミスを防ぎやすくなるのもメリットだ。画面を広く使えることが、単に情報を見やすくするだけでなく、作業の進めやすさにもつながっている。
同じような場面は、日常生活でも少なくない。地図で場所を確認しながらメモを取ったり、資料を読みながらメッセージを送ったり、ウェブサイトで調べた情報を別のアプリに入力したりと、2つのアプリを行き来する機会は意外と多い。『iPhone 18 Pro Max』も大画面のスマートフォンだが、アプリを切り替えながら使うのと、2つのアプリを並べたまま操作するのとでは、使い勝手が大きく異なる。
特に、外出先で調べ物をしたり、書類を作成したりする機会が多い人なら、『iPhone Duo』の大画面を生かせる場面は多いだろう。スマートフォンを連絡や情報収集のためだけに使うのではなく、ちょっとした事務作業や情報整理までこなす道具として活用したい人にとって、折りたたみ式の画面は大きな魅力になる。
ただし、画面の広さを優先する場合でも、バッテリーの持ちは確認しておきたい。Apple公式サイトの仕様ページによると、『iPhone Duo』が最大24時間、『iPhone 18 Pro Max』が最大30時間とされている。「通常使用」の具体的な条件は明らかにされていないため、実際の使用時間をそのまま比較できるわけではないものの、公称値では『iPhone 18 Pro Max』のほうが6時間長い。
筆者自身、一日中取材や移動が続く日には、バッテリー残量を気にせず使えることのありがたさを実感している。外出先で長時間スマートフォンを使う人や、充電できる場所を探す手間を減らしたい人にとっては、『iPhone 18 Pro Max』のバッテリー性能が購入の決め手になる可能性がある。『iPhone Duo』の画面の広さやマルチタスク機能に魅力を感じていても、普段の使用時間や充電できる環境を踏まえ、どちらを優先するか考えておきたい。
価格差も見逃せない。256GBモデル同士で比較すると、『iPhone Duo』は『iPhone 18 Pro Max』より12.5万円高い。折りたたみ式のディスプレイや、2つのアプリを並べて操作できる機能に魅力を感じる人なら、その差額を払う価値はあるだろう。一方、カメラの撮影機能やバッテリーの持ちを優先する人にとっては、『iPhone 18 Pro Max』を選び、差額をほかの用途に回すほうが納得できるかもしれない。
ここまでの違いを踏まえると、カメラを重視する人には『iPhone 18 Pro』シリーズが向いている。特に、大きな画面と長時間使えるバッテリーの両方を求めるなら、『iPhone 18 Pro Max』が有力な候補になる。取材や旅行などで写真を撮る機会が多く、外出先でも安心して使い続けたい人にとっては、日々の使い勝手を左右する部分だからだ。
一方、複数のアプリを同時に表示する機会が多い人や、スマートフォンで簡単な書類作成や情報整理までこなしたい人には、『iPhone Duo』が魅力的な選択肢になる。もちろん、カメラの機能やバッテリーの持ちには違いがあるため、すべての面でProシリーズを上回るわけではない。それでも、広い画面を使って作業できることに大きな価値を感じるなら、そうした違いを踏まえても選ぶ理由は十分にある。
筆者自身は、取材でカメラを使う機会が多く、バッテリーの安心感も手放しにくいため、今のところ『iPhone 18 Pro Max』を選びたいと考えている。ただ、メールで住所を確認しながら荷物の伝票を作成したときには、『iPhone Duo』の大画面とSplit Viewがあれば、もっとスムーズに作業できたはずだと感じた。実際の使用場面を振り返ると、Pro Maxモデルに満足しているからといって、折りたたみモデルに魅力を感じないわけではない。
カメラの自由度とバッテリーの安心感を優先するのか、それとも画面の広さとマルチタスクの便利さを取るのか。2026年秋のiPhone選びでは、スペックや価格だけで判断するのではなく、自分がスマートフォンを使って何をすることが多いのか、どんな場面で不便を感じているのかを振り返ってみたい。普段の使い方に合ったモデルを選ぶことが、購入後の満足度を高めることにつながるはずだ。


























