話題の”ラーメン屋経営ゲー”はなにが面白い? 十人十色な経営劇を通して紐解く『Japanese Ramen Simulator』の魅力

 2026年10月9日、Steam向けタイトル『Japanese Ramen Simulator』の早期アクセス配信が始まった。

 開発は、全世界累計45万本を突破し、配信者の間でも話題を呼んだ『Keep Digging』で知られる株式会社ワイルドドッグ。代表の中條博斗氏は、『パルワールド』でリードネットワークエンジニアを務めた人物だ。

 本作は最大6人でのオンライン協力プレイに対応している。リリース直後からSteamユーザーレビューで「非常に好評(本稿執筆時)」を獲得している。

 プレイヤーはラーメン店の店主となり、仕込みから調理、配膳、接客、片付け、店づくりまでをこなす。店を経営していくことでレベルが上がり、提供できるメニューが増えたり、店の什器が充実したりと、徐々にやれること(やるべきこと)が充実していく。ゲームを進めるにつれてこなすべきタスクは膨大になっていき、常に目標に追われる楽しさが本作の醍醐味だ。それゆえに、マルチプレイで友人と阿鼻叫喚の“ブラックバイト”を繰り広げるのも楽しい。

 現在、多くの人気ストリーマーがプレイ配信を行っている。一緒に遊ぶメンバーによって店にまったく違う「色」が出るのが、このゲームの面白いところだ。

視界を塞ぐ「揚げカニ20個」!? 強欲が招いた修羅場

 赤見かるび、わいわい、しんじさん、ありけんという豪華メンバーによる4人マルチプレイは、友達と遊んで店が崩壊していく、典型的な“バカゲー”展開となった。

4人でラーメン屋経営に挑戦するもあまりの忙しさにパニック状態になり退職者が出るかるび達ww【赤見かるび切り抜き わいわい しんじ ありけん Japanese Ramen Simulator】

 彼らは少しでも客単価を上げようと、オリジナルラーメンのトッピングに「揚げカニ」を大量に設定した。ところが営業が始まると、「揚げカニ20個」という地獄のようなオーダーが連発する。トッピング担当はカニのタワーで視界を塞がれてパニックに陥り、厨房は修羅場と化した。

 パニックのあまり店内で食材を投げ合い、空腹に耐えかねた店員がはつまみ食いを始める。しまいには「僕がいたら厨房が回らないんで」と、初日で退職を申し出る者まで現れる始末。仲の良いメンバーだからこそ生まれる、カオスで笑いの絶えない営業風景だ。

限界ワンオペ店長を救ったのは「ガチ勢」の視聴者!? 的確すぎる業務コンサル

 一方、柊ツルギの配信では、まったく別のベクトルのヒューマンドラマが生まれていた。

 店長(柊ツルギ)は「脱サラして500万円かけて開業した」という設定でソロ営業に挑んだ。しかし押し寄せる客とオーダーの滝に飲まれ、完全にキャパオーバーに陥る。パニックの末、急きょDiscordで視聴者を「緊急アルバイト」として募集し始めたのだ。

ラーメンシミュレーターで本当のバイトを雇ってみた結果wwww【Japanese Ramen Simulator】

 通話面接にやって来たのは、オーバースペックすぎる(現場における)ガチ勢の2名だった。1人は「アルバイト含め焼肉屋で5年勤務、店長経験あり」という飲食のプロ。もう1人は「工程管理なら任せてください」と豪語する30歳の現役現場監督だ。

 柊ツルギは「見て覚えろ!」と偉そうにブラックバイトを強要する。しかし有能すぎるバイト2人は、現場さながらの用語を飛ばしながら、初見とは思えない見事な連携で厨房を掌握していく。

 極めつけは営業後の終礼だ。「今日どうだった?」と威張る店長に対し、焼肉屋元店長のバイトからガチの業務改善フィードバックが飛ぶ。「店長がどの卓のラーメンを作っているのか全く分からないので、オーダーの札を置くルールにしませんか?」「備品の補充が足りていません」ぐうの音も出ないほど論破されたポンコツ店長は、「今日から休暇に入るから」と店を放り出しオチをつけた。

プレイヤーの数だけ「色」が出る 究極のラーメン店経営に挑もう!

 このように、いつものメンバーと大騒ぎしながら厨房を崩壊させるもよし、限界まで効率化を図る超ストイックな店を目指すもよし。遊ぶメンバーやプレイスタイルによって、店舗ごとにまったく異なる「色」やドラマが生まれる。それが『Japanese Ramen Simulator』の大きな魅力である。

 また、本作は現実の飲食店のシステムをベースとしつつ、文字通りの隠し味として「大麻」が用意されていたり、泥棒が店に侵入してきたり、火災になったり……とさまざまな突拍子もない要素が用意されている。膨大なタスクに追われる楽しさとあわせて、プレイヤーに「ふざけようぜ」と語りかけてくるように“なんかヘン”な雰囲気がどことなく漂っているわけだ。これが思わず奇怪な行動を取りたくなる軽妙な仕掛け隠し味として機能している。

 どんなプレイを選ぶかはプレイヤー次第だ。一人で黙々と最高のラーメンを追求するのも良いが、ぜひ気の置けない友人を集めて、この奥深いラーメン店経営に足を踏み入れてみてはいかがだろうか。一緒に厨房に立てば、思いもよらないドラマ(とトラブル)が待っているはずだ。

キズナアイが見せた、“ハブ”としての圧倒的な配信力とエンタメ性ーーSHAKA、しぐれうい、橘ひなのらが『めっちゃカメレオン』で異文化交流

普段は交わることの少ない各界のトップランナーたちが一堂に会した豪華な共演がもたらした異文化交流と、キズナアイの卓越した「配信力」…

関連記事