秋の天体観測シーズンに Askarの大口径ニュートン式反射望遠鏡『N210』発売
サイトロンジャパンは、Jiaxing Ruixing Optical Instrument社の天体写真撮影向けブランド「Askar(アスカー)」の口径210mmニュートン式反射望遠鏡『N210』を10月9日に発売した。予想市場価格は税込26万円前後。
秋は空気が澄み、淡い星雲や銀河の撮影に適したシーズンを迎える。本機は口径210mmの高精度放物面主鏡を採用し、単体では焦点距離756mm・F3.6、付属の0.95×補正レンズ使用時には焦点距離714mm・F3.4となるアストログラフ。短い露出時間でも淡い星雲の描写に十分な光量が得られる仕様で、遠征先での天体観測・撮影に向く一本となっている。
- NGC6992 | Askar N210 + ZWO ASI2600MC Pro
- NGC6888 | Askar N210 + ZWO ASI2600MC Pro
- M27 | Askar N210 + ZWO ASI2600MC Air
- IC5146 | Askar N210 + ZWO ASI2600MC Pro
同ブランドの『N160』と比べて集光面積は約78%増。非球面の放物面主鏡が球面収差を効果的に除去し、画面全域で均一でシャープな星像を結ぶ。主鏡・副鏡には熱膨張係数が極めて小さいホウケイ酸ガラスを採用し、鏡面には増反射アルミコーティングを施している。
周辺のコマ収差を補正する補正レンズを搭載し、そのまま撮影に使用できる。中心部のRMSスポット半径は約3.2μm。APS-Cの最周辺となる像高14mmでも約6.2μmに収まり、430nmから680nmの可視光のほぼ全域で、画面の中心から隅までシャープな像を結ぶとしている。
主鏡は周囲から均等に支える専用の支持構造を採用。子午線反転などで鏡筒の姿勢が大きく変わる場面でも光学系の安定を維持する。主鏡セルには高さ調整ノブと固定ノブを各3組備え、工具を使わずに精密な光軸調整が行える。斜鏡は短径71mmの大型サイズで、APS-Cセンサーの隅まで豊富な光量を確保する。
- 主鏡光軸調整
- 斜鏡・スパイダー
0.95×の専用補正レンズが標準付属。3枚構成のエアスペース設計により、ニュートン式特有のコマ収差を補正する。補正レンズはネジ込み式でフォーカサーに固定でき、一般的な差し込み式よりも高い安定性を確保する。バックフォーカスは55mm(M48ネジ端面から)で、厚さ0.1mm・0.2mm・0.3mmのステンレス製調整シムが各2枚付属する。
鏡筒には高強度で軽量なカーボンファイバーを採用。鏡筒重量は7.9kg、ハンドル・鏡筒バンド・ドブテイルプレート・補正レンズを含めても9.8kgに抑えられており、口径210mmの反射望遠鏡としては軽量で、遠征撮影にも持ち出しやすい。カーボンファイバーは熱膨張係数が極めて小さく、気温の変化による鏡筒の変形やピント移動を防ぐ。
フォーカサーには減速装置つき微動フォーカスノブを備えたラックアンドピニオン式デュアルスピードフォーカサーを搭載。繰り出し量25mmで、ZWO社製EAFをはじめとした各種サードパーティ製電動フォーカサーの取り付けに対応する。鏡筒下部には長さ400mmのドブテイルプレートが付属し、市販の多くのマウントに直接取り付けられる。