サイコム、パソコンの動作音を評価するための「無響室」を導入 静音ミニタワー新シリーズも開発中

サイコムが本社に無響室を新設

 サイコムが、PCおよびPCパーツの音響評価を目的とした無響室「Sycom Silent Master Lab.」を本社内に新設したことを発表した。

 同社はこれまでも、静音PC「Silent Master」シリーズや静音空冷ビデオカード「Silent Master Graphics」など、静音性と冷却性能の両立を追求した製品を展開してきた。今回新設された無響室は、外部騒音や室内反射音の影響を抑えた環境下で、動作音やファンノイズを精度高く測定するための設備となる。PC本体のみならず、CPUクーラー、ビデオカード、冷却ファン、電源といったパーツやケース内部の冷却構成についても検証可能となり、製品開発体制のさらなる強化へと繋がるという。

 「Sycom Silent Master Lab.」は、国内の無響室・音響測定設備で実績を持つソノーラテクノロジー株式会社の無響室を採用。内部の暗騒音値は9dB(A)を実現し、PC本体から発生する微細な動作音まで測定可能な音響環境を整えている。騒音測定には国際規格「IEC 61672」の最高クラスであるClass 1に準拠した測定機器を使用し、「JIS A 1417:2000」に基づく遮音量保証値もクリアしている。これにより、「静か」「うるさい」といった従来の主観的な評価にとどまらず、客観的な数値に基づいた動作音の評価・比較が可能になるとしている。

 同社は今後、「Sycom Silent Master Lab.」を活用し、CPUやGPUの高負荷時における動作音や冷却ファン音など、PCが発する音響特性を継続的に測定・分析していくという。処理性能や機能面のみならず、ユーザーが日常的に触れる“音”に関しても高い品質基準を追求し、製品の開発・提供に努めていくとしている。

 あわせて、Silent Masterシリーズの新展開として、小型筐体で静音性と冷却性能の両立を目指す「Silent Master Mini」シリーズを開発中であることも明らかになった。今回新設した無響室で試作段階から検証を行い、製品化に向けた準備を進めているという。発売時期や製品仕様については改めて発表される。

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