Gemini無料版に制限、“課金必須”の時代へ? 48%が人間だと誤認したAIも発表【週末AIニュース3選】

Gemini無料版が変更も 週末AIニュース3選

 国内外で新サービスの発表やアップデート情報などが絶えない昨今のAI業界。 1日の間にこれまでの常識が変わるようなリリースがあったりと、AI関連のトピックは目まぐるしい速度で更新されている。

 10月2日〜4日の週末では、Googleによる「Gemini」無料版のモデル制限が発表されたほか、ビデオ通話で約半数が人間と誤認した最新対話モデル「Griffin」が登場。そのほか、OpenAI元幹部が語る安全管理体制への問題提起も話題になった。

Gemini無料版、10月9日から高性能モデルが選択不可に

 Googleは10月9日より、個人向けGeminiの仕様の変更をすると発表した。

 これまでは無料版でもFlashやProといった高性能モデルが使えるようになっていたが、今後は無料版はFlash-Liteのみ、AI Plus(月額725円で利用できる個人向けのGemini有料プラン)ではFlashまで利用可となり、Proは利用不可へ変更となった。

 Proモデルを使用したい場合はAI Pro(月額2,900円)への加入が必要となり、高性能モデルを使いたいユーザーは課金しなければいけない流れがさらに加速していく形に。なお、今回の変更は個人アカウントのみで、法人向けGoogle Workspaceは対象外となっている。

通話した人の48%が人間だと判断したAI「Griffin」

 AIアバターによるリアルタイム対話技術を開発する米Tavusは10月2日、音声と映像を同時に理解して自然に応答する最新の対話AIモデル「Griffin」を発表した。

 従来の対話AIは相手が話し終わるのを待ってから返答する設計だが、Griffinは音声や映像をリアルタイムで解析する。1秒未満の間隔で「話す」「待つ」「相づちを打つ」といった判断を瞬時に繰り返し、会話の流れに合わせた表情や視線、身振りまで生成するのが特徴だ。

 その自然さは驚異的で、プレビュー版を用いた社内試験では、1分間のビデオ通話に参加した54人のうち約半数(48%)が、通話相手を「実在の人間」だと信じ込んだという。人間と見分けがつかないレベルの対話モデルであるため、同社は慎重な公開姿勢をとっている。現在は初期テスターへの提供に限定しており、AIであることを明示する機能などの安全対策を実装したうえで、今後の一般公開を目指す方針だ。

OpenAIの安全報告を担った元社員が退職理由を公表

 米OpenAIで主要モデルの安全性報告書の執筆を統括してきたデビッド・ロビンソン氏が同社を退社し、米メディアにて「OpenAIの文化が壊れている」と題した記事を寄稿した。

OpenAIの安全報告を担った元社員が退職理由を公表

 同氏は3年半にわたり安全対策を牽引してきたが、現在のAI業界が採用する「試行錯誤」による反復開発では、AIの高度化に伴い重大な失敗が避けられないと指摘している。最先端のAI開発は、原子力発電所や航空業界のような、何重もの冗長性と綿密な計画に基づく厳格な安全管理体制のもとで行われるべきだと警鐘を鳴らした。

 今後同氏は社外からAI企業の安全性向上を促す活動に取り組むという。Anthropicなど他社でも研究者が同様の懸念から退社する事例が続いており、開発競争が激化する中、安全性とのバランスをどう担保するのか、AI業界全体の企業文化が改めて問われている。

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