近年、フェムテック市場にさらなる注目が集まっている。フェムテックとは、「フィーメル」と「テクノロジー」をかけあわせた造語だ。女性が日常生活を送る上で我慢や苦痛を強いられていることに対して、テクノロジーの力で解決しようとする製品やサービス全般を指し、2021年には「新語・流行語大賞」にノミネートされている。

　2022年に東京ビックサイトで初開催となった『Femtech Tokyo』は、その象徴とも言えるイベントだ。女性のライフステージにおけるさまざまな課題解決を目指すフェムテック・フェムケア（「フェミニン」と「ケア」をかけあわせた用語。女性の体や健康のケアをする製品、サービス）企業の計200社近くが出展し、女性誌などでも広く取り上げられている。

　中でも、大きな話題となったのが、NHKの朝の情報番組『あさイチ』で『Femtech Tokyo』の様子が特集されたことだ。セルフプレジャー、つまりは自慰行為を行うためのグッズが日常の中にあることでリラックス効果をもたらすとして、当てて振動を感じるもの、挿入型、お風呂で使うタイプなど、女性が使いやすいオシャレなアイテムとして紹介された。

　女性向けセルフプレジャーアイテムブランド・iroha初の常設店が2019年11月に大阪の大丸梅田にオープン。 ほかにも、ラフォーレ原宿には、セクシュアルプレジャーショップ「LOVE PIECE CLUB」が女性による女性のためのお店として営業中だ。欧州で生まれたフェムテック市場は、世界的に急拡大しており、2025年までに5兆円規模に成長すると言われている。そんな日々進化するセルフプレジャーグッズを、本記事ではいくつかピックアップしていきたい。

　まずはirohaと並び、セルフプレジャーアイテムとして広く知られているWomanizerの新型ハイスペックモデル「Next」。Womanizerのプレミアムフラッグシップ製品として最先端の新機能を搭載している。それが3Dプレジャーエアーという機能で、新しいリニアモーターを搭載し、非接触の刺激でより強く、より深い感覚によってオーガズムの新たな高みに到達させてくれるのだ。さらに3段階によるクライマックスコントロール機能、Womanizer史上最も静かなモデルでほぼ無音で動作してくれるというのも周囲を気にせずに楽しめる嬉しいポイントだ。

　次に紹介するのが、同じWomanizer製品の「Wave」。世界の一流ホテルで採用されている老舗メーカー・ハンスグローエ社とのコラボレーションによって生まれたシャワーヘッドだ。女性の約7割がシャワーでのマスターベーションを経験しているという調査がある。それはバスルームというプライベートが守られた空間ということが理由に挙げられるのかもしれないが、シャワーでの刺激がクリトリスを優しく刺激し、特別なオーガズム体験をもたらしてくれるというのが大元と言えるだろう。Waveでは「パウダーレイン」「プレジャーワール」「プレジャージェット」といった3段階のウォータージェットと水圧レベルで様々な感覚を楽しむことが可能だ。さらに、ハンスグローエのエコスマートテクノロジーを搭載しているため、従来のシャワーヘッドと比較すると水の消費量を約60%削減することができ、シャワーヘッドとしても優秀なのだ。先述したNextは￥32,610、Waveは￥17,850となっている。

　1996年に創業したドイツのトイブランド・FUN FACTORYからは、新たなインサートトイの「ストロニック・プチ」。5段階のスピード、3種類のリズムを搭載しており、膣内に挿入、もしくはクリトリスに当てて楽しむことができるピストンバイブだ。挿入後はハンズフリーでも持続可能なため、両手でスマホを持って動画を観たり、ほかのアイテムと併用したりと様々な組み合わせでの楽しみ方が考えられる。続いて、FUN FACTORYの「バウンサー」は、電気を一切使わずにディルドの概念を変える画期的なアイテム。ディルドの中に入っている3つのボールがコロコロと転がることで、新たな刺激をもたらしてくれる。さらにFUN FACTORYの「ヌーサ」は、男女間のオーガズムギャップを解消させるアイテム。ペニスの根元に装着して血流をコントロールすることで、勃起を持続し硬さを高めるコックリングで、クリトリスを同時に刺激できる機能が加わっており、男性だけでなく女性も楽しめるように作られている。ストロニック・プチが￥25,190、バウンサーが￥14,630、ヌーサが￥16,500となっている。

　これらのアイテムは、FANZA TVで放送中のオリジナル番組『東京スキャンダルクラブ』の8月21日に配信を開始した「アダルトグッズはレディーファーストの時代らしい…!?」の回にて、セクシー女優の石原希望、竹内有紀、八木奈々、楪カレンが感じたリアルな声、さらにLOVE PIECE CLUBの広報担当・粟田ほの香氏によるプロの指南によって一つひとつのアイテムを深くまでレコメンドしている。

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　クリトリスへの刺激に弱いという八木にとって非接触式のNextは相性が良く、収録前からすでにWaveを使用しているという竹内は洗浄とともにセルフプレジャーを楽しんでおり、ラストに強めのジェットで局部に当てているといったリアルなユーザーズボイスを聞かせてくれた。

　番組ではほかにも、フランスのブランド・PUISSANTEによる、吸引トイに挿入バイブを合体させた「Coco」（￥21,780）、スウェーデンのブランド・LELOによるオーラルセックスを再現した「ORA3」（￥29,700）などを紹介。番組にはMCを務めるお笑い芸人・みなみかわ、芸人ゲストの春とヒコーキ（土岡哲朗、ぐんぴぃ）も参加しており、コーナー企画ではセクシー女優がそれぞれお気に入りのアイテムを用いて、“バキバキ童貞”ことぐんぴぃ監督を誘惑する地上波では放送できない、FANZA TVだけのバラエティ企画も存在している。

　番組の中で印象的だったのが、人一倍企画に前のめりだった竹内が提唱していた「アダルトグッズは美容の分野に入っている」ということ。実際に1日のケアとしてセルフプレジャーを取り入れることによって、朝起きた時の肌艶が変わったと竹内は実感を語る。フェムテックは、女性の美容や健康を支える分野として今後も注目されていくとともに、社会が変わることによってさらに女性が生きやすくなっていくことだろう。

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■番組情報
オリジナル番組『東京スキャンダルクラブ』
FANZA TVにて、毎週水曜日18時最新話公開
番組URL：https://rcv.ixd.dmm.com/api/surl?urid=TxCNg2D7