『今日好き 夏休み編2024』』3話ーー那須川天心の弟が人気女子メンバーからモテモテに

じゅま、ゆうと悲願の再会ーーそれでも“別の運命の可能性”を示したのは、ゆうの優しさ?

 本当の本当に見どころしかなかった、今週の『今日好き』。メンバーの夕食の時間も普段以上に気が休まらず、とにかく2ショット続きとなった75分間。心落ち着いたのは、途中のコアラやカンガルーとの戯れタイムくらい。とはいえ、それもそのはず。

 なぜなら、ついに役者が揃ったーー。前回の2話終盤、念願の再会を果たした、じゅま(坂本ジェルー寿真)×ゆう(早坂ゆう)。目を合わせたときのニコッとした笑顔は、ただの笑顔ではない。大切な人と再会したとき、たった一度しか出せない笑顔。まるで、すべての想いが繋がるかのような笑顔。じゅま、今度ばかりは決めないと漢じゃないぜ。

 チャンスの神さまは前髪しか……なんて話もあるが、このタイミングだけは誰にも譲らなかったじゅま。再会早々、ゆうを2ショットに誘い、前回の『ホアヒン編』で自分なりに頑張るも、ほかの女子を心の底から好きになれず、ゆうに対する心残りが尾を引いていたこと。そして、今回こそは恨みっこなし。結果を誰のせいにもできないと、この旅ですべてを終わらせる宣言をした。「このセリフ、何回目かって感じなんだけど」「本当に来てほしかった」「オレはこの時点でゆうちゃん一人に決めて、アピールし続けたい」と感無量な様子。そんな姿を、ゆうが優しく受け止めるようだった。

 この構図は終盤まで崩れず、特にゆうのスタンスにわかりやすく表れていたように思う。じゅまがゆうを迎え入れるのではなく、むしろ逆の立ち位置になっていたということだ。ゆうが繰り返していた「じゅまくん“とも”向き合おうかなと思って(この旅に)来ました」という言葉。ゆうとしては結論、“運命の人”を見つけに参加しているわけで、その相手がじゅまになるのかはこの後の行動次第。気持ちを絞った相手が「ひとりになったら言います」と、じゅま以外の可能性を遠回しに伝え、変に期待させないのが失恋を経験した彼女なりの優しさだろうか。

 なにより『夏休み編2024』メンバーは全員揃って、じゅまがゆうを探しに旅に参加しているのは承知済み。であれば、じゅまの周囲よりむしろ、ゆう本人がどのような動きをするのかが、今後の重要な鍵となりそうである。

じゅりの存在が、じゅま&ゆうを同じ境遇に「もう告白する人も決まっちゃってるの!」

 そして、物語を複雑にしたのがこの後の展開。ゆうに対する想いを早々に決め切ったじゅまだが、午後に入りコアラと触れ合える動物園を訪れた際、今度は自身がアプローチをされているじゅり(榊原樹里)との2ショットに。ゆうとの2ショットを踏まえると、じゅまはこの時点でじゅりに気持ちがないと伝えないとならない。じゅり自身も、じゅまがゆうとの再会に目を輝かせていたことは知っている。

 だが結果的に、言えなかった。というより、言わせてもらえなかったというのが正解だろうか。じゅりは、自身の素を出せて、一緒にいて楽しいと感じたのはじゅまだけだという。だからこそ「もう告白する人も決まっちゃってるの!」と、人差し指を唇にあてて、“しーっ”と秘密を伝えるように想いを打ち明ける。かわいい。

 失恋を経験し、次なる旅に参加し、意中の人と再会するも、同時に今度は自身が別の相手からも“追われる側”にーー。思えば、じゅまが『プサン編』で出会ったゆうと、まったく同じ状況である。異なるのは、フラれた側のじゅまがまだゆうに気持ちがあること。この旅では新たに、じゅまがゆうと同じ悩みを経験して、じゅりにどのような答えを出すのか。そして、自身と同じ経験をしていると知ったとき、ゆうはじゅまやじゅりにどのように接するのか。今後の連鎖反応が気になるばかり。

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