まつはる×そのに見る、理想的なカップルの関係性

　ほとんど私見になるが、もうひとつの話題も。長続きするカップルの条件として、ワガママな彼女に振り回されるも、彼女を大好きすぎるあまり、むしろ喜んで振り回される彼氏というのが一例によく挙げられる。たしかに妙に納得してしまう話だ。

　ただ理想はやはり、お互いが対等な関係性にあること。1話から徐々に距離を近づけているまつはる（松田陽斗）×その（平松想乃）は、そんな理想を体現するペアとなっている。というのも、初日最後の2ショットでお互いに両想いとなっていることがわかると、2日目朝には再び仲を深める時間が。まつはるが「朝も誘ってくれたのうれしかった」と振り返り、そのが「（男子部屋に）突撃、ビックリした？」と、この直前に彼女を含む女子全員が男子を2ショットに誘いにきたシーンについて言及する。

　この場面で、井上は「“好き”とかそういうパフォーマンスは見せへんけど、“あなたいちばんですよ”っていう空気感は出てるもんね」とコメント。また、同じくスタジオの大友花恋も「付き合っているところが想像できるんだよな」と太鼓判を押していた。お互いが勇気を振り絞って距離を縮め、お互いが健気に相手の心変わりに少し怯える。信頼しているが、まだ信頼できていない状態。そんなお互いに歩み寄る関係性もまた、恋愛をする上での理想ではないだろうか。

　ということで、恋愛のさまざまな側面について、またしても熟考する機会をくれた『今日好き』。オンエア内で触れられた、2日目朝に展開された全4組の2ショットを、宿泊リゾートの上空から俯瞰的に収めた見事なカメラワークなどの技術的な部分を含めて、この番組が人気を博する理由も、そんなところにあるのではないだろうか。

【場面写真】『今日、好きになりました。パタヤ編』2話ハイライト

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