『今日好き フーコック島編』4話ーー告白前の“最後のアピールタイム”を辞退? 三角関係を脱するため駆け引きに

 運命の告白を明日に控えた夜。誰が誰と結ばれるのか。自分の想いは報われるのか。いまからでも意中の相手に振り向かせたい。そんな不安と焦燥感が複雑に絡まり合い、時には涙も溢れるなど、なんともシリアスな展開が続く今週のオンエアだった。

 そのなかでなんとも悠長な切り口となり恐縮なのだが、今回のダイジェスト記事では『フーコック島編』2日目夜〜最終日朝に登場した“食べ物”に焦点を当てて、メンバーの恋模様を振り返っていきたい。普段から真面目に(?)振り返りをしている本連載。旅の雰囲気に緊張感が漂っているいまだからこそ、視聴者サイドである我々はメンバーにかわり、あえてゆるりとした心持ちで臨もうではないか。

はなみち、ひなた……BBQの“エビ”に一喜一憂させられるメンバーたち

 まず取り上げたいのは、“エビ”。2日目夜に開催されたBBQにて、たいし(池田大志)の待ち人であるねね(永野好音)が、この日に半日デートをしていたはなみち(植野花道)とともに帰還。隙を見て、彼女と一緒に網の前で会話をするのだが、そこにタイミングよく登場したのがはなみちである。

 たいしはねねに、彼と自分のどちらに想いが強いのかを答えてほしいようだったが、ふたりの間に挟まれてはなんとも気まずいもの。はなみちこそ、大好きなエビを焼くためにたまたまねねの隣に来たというが、そんな彼らのなんともいえない雰囲気を網の上のエビが察してか。あるいは、ねねの言葉にはなみちの手がこわばっていたのか。画面が切り替わるタイミングで、件のエビが網の隙間からぽろっと落ち、BBQの炎に音もなく吸い込まれていく。なんともシュールな映像であり、とにかくツボだった。恋の複雑さは、手元のエビにまで反映されていたのかもしれない。

 とはいえ、はなみちはたいしをライバルであると同時に、大切な友だちとして考えているとのこと。だからこそ、ねねを巡る恋愛バトルにも、時折に迷いが生じてしまうと語っていた。何度も同じネタを擦って申し訳ないが、その迷いがやはり網の上のエビに……。

 同じ“エビ”の話題で、今度はやまと(須藤大和)×ひなた(林姫奈妙)×あいさ(細川愛沙)の三角関係を覗いてみよう。BBQの席では、やまとを挟む形で3名が並んでいるこちらの面々。ひなたは焼き上がったエビを食べたいというが、事情は明かされなかったまでも、どうやら右手を負傷中とのこと。もちろん、隣に座るやまとにエビの殻を剥くようにおねだり。さらにはそのまま無言で、彼からそのまま口に運んでもらうという極上の時間を堪能していた。

 ちなみにこのワンシーンだけでも、実は件のエビはライバルのあいさが焼き、直前にやまとの皿に守られていたという事実、やまとがひなたに食べさせるときに彼女の顎の近くに添える片手の優しさ、さらにはその姿を第三者目線で見守る我々を阻むように、たいし×ねねが画角に重なってくる臨場感など、さまざまな楽しみ方をすることができたことも特筆しておきたい。なんとも見せ場を作ってくれたBBQのエビ。今後の『今日好き』でもキーアイテム(ならぬ“キーフード”)になるのだろうか?

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