朝倉未来が運営するYouTubeチャンネルのスタッフであり格闘家の「佐々木くん」が、フィリピンの家族に100万円を手渡す動画が反響を呼んでいる。

　佐々木くんこと佐々木大（ささきひろ）は、フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれたという経歴を持つ。8月18日に朝倉のYouTubeチャンネル「ふわっとmikuruチャンネル」に公開された動画では、朝倉が、対戦を控えたフロイド・メイウェザーと因縁浅からぬ元ボクシング世界六階級王者のマニー・パッキャオ氏に練習を見てもらうためにフィリピンを訪問。そのついでに、同行していた佐々木くんが、現地にいるきょうだいたちやその子どもを含む家族と会うことになった。

　もちろん、手ぶらで合流するわけではない。フィリピンは2013年に大規模な台風に見舞われている。佐々木くんの家族も無事では済まず、自宅が吹き飛ばされてしまったそうだ。そこで、朝倉チャンネルの古参スタッフとして家賃月100万円を超える高級マンションに暮らすほど経済的成功を収めた佐々木くんは、日本円にして約100万円分のフィリピンペソをサプライズでプレゼントする手筈となった。

　佐々木くんが待ち合わせ場所であるホテルのロビーに到着すると、企画の本当の意図を知らない、38歳になる佐々木くんの姉を含む5人の家族は大喜びし、彼のもとへと駆け寄ってきた。日本で生まれた佐々木くんだが、高校生ぐらいまでは毎年夏にフィリピンを訪れて長期滞在していたらしい。家族の一人は佐々木くんについて「しっかりと自分で結果を出していて、格闘技もすごい頑張っていて、家族全員で誇りに思っています」「日本でのヒロの活躍をみんなでシェアしている」と話していた。佐々木くんはフィリピンの家族にとって希望の星のようだ。

　フィリピンの貧富の差は激しい。実際に、家族の一人の給与は1日8時間働いて300ペソ（約800円）ほどと話していた。同国では満足のいく収入が得られないため、日本を含む他国へ出稼ぎにいくフィリピン人が多いのだという。

　そしていよいよ本題へ。佐々木くんが「プレゼントがあります」と言って紙袋からお札の束を取り出すと、家族全員が号泣して彼に抱きついた。姉は顔をくしゃくしゃにしながら「家族にとって本当に助かります。どうもありがとう」と感謝を口にし、佐々木くんは「良かった。いやうれしいな。こんなに喜んでもらえるとは」と照れていた。

　深い家族愛と佐々木くんの男気により、感動的な結末を迎えた今回のサプライズ。コメント欄には「自然と涙が出てきた。いい動画だ」「涙が止まらない。フィリピンってこんなに愛に溢れた素敵な国だったんですね」「佐々木くんの家族想いな所素敵すぎる」など称賛の声が相次いでいる。