Appleのティム・クックCEOは自動運転自動車、通称「Apple Car」なるプロダクトを開発していることを示唆しているが、このほど初となるテスト走行を実施した可能性がある。しかし、テスト結果は失敗に終わったと見られている。

　コードネーム「Project Titan」と呼ばれる自動車事業については、主要なエンジニアの離脱や2019年の大量リストラなど、一進一退を繰り返していることを海外の専門家らがこれまでも伝えていた。

　フォルクスワーゲンも支援していると言われ、Appleは過去に日産やマクラーレンなど複数の自動車メーカーに協力要請を打診したと言われている。

　Appleは、まず半自律運転型モデル、その後に完全自律型モデルをリリースする計画だとも伝えられている。Appleは2025年までに市場にプロダクトを投入したい考えだとされるが、今回のテストで問題が発生したことで、計画を練り直す必要に迫られるかもしれない。

　しかし失敗は、必ずしも悪いことではない。Teslaも完全自動運転モードのテストで複数の事故を起こしている。また、TeslaのCEOイーロン・マスク氏が創設したSpaceXの宇宙船が打ち上げ実験に失敗するニュースは、もはや日常茶飯事になっている。

　SpaceXは、テスト成功のために完成度を高めるのではなく、7割程度の完成度でもテストをして「問題を炙り出して対策を行う」という回転を高めることで、開発速度を上げているといわれている。

　iPhoneなど、これまでも世界を驚かせてきたAppleが、月並みの車をローンチすることは考えにくい。「Apple Car」の完全自律型自動運転車には窓がない可能性もある。車窓から景色を眺めるかわりに、バーチャル世界に誘うのだ。Appleは「窓のない自動運転車で使用するVRシステム」の特許を出願している。

　Apple Carは、ハイエンド仕様で10万ドル（約1400万円）以上になると予想されている。いずれにしても開発はまだ道半ばで、日の目を見るまでには、もう少し辛抱する必要があるだろう。

（画像＝vanaramaより）

（source）
https://www.slashgear.com/926687/the-apple-cars-first-test-drive-was-a-total-disaster/
https://www.macrumors.com/roundup/apple-car/
https://appleinsider.com/inside/apple-car