中国の電機メーカー、Xiaomi（シャオミ）が、急速充電システムのテスト動画を公開した。同社が紹介する新たなテクノロジーでは、わずか8分でスマートフォンをフル充電できるという。

　動画ではHyper Chargeテクノロジーを使用し、4,000mAhのバッテリーを搭載した新M11Proを、200Wの有線の充電器でチャージする様子が映し出されている。バッテリー残量が0％の段階からスタートし、3分23秒で50％まで回復、8分でフル充電となった。

　続く120Wのワイヤレス充電では、7分で50％、15分で100%という結果に。

　これは、有線およびワイヤレス充電の世界最速記録だという。

　この技術に詳しい中国のブロガーによると、この新しいテクノロジーには、GaN（窒化ガリウム）充電器と、デュアルコイル ワイヤレス充電器が使用されているという。そしてスマートフォン M11Proには、“驚異の素材”とされる「グラフェン」バッテリーが搭載されているようだ。この急速充電技術の、一般向け製品への搭載時期などの詳細については言及されていない。

　これを受けSNSでは、「技術革新がすごい！」と称賛する声のほか、「急速充電が進むほど、バッテリーの劣化スピードも早くなるのでは？」と懸念を示す声もあった。Hyper Chargeテクノロジーが製品化できれば、スマートフォン市場で急成長を遂げるシャオミにとってさらなる追い風となることだろう。

（画像＝Xiaomi 公式Twitterより）

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター（自称）。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://twitter.com/Xiaomi/status/1399186017421127680
https://www.engadget.com/xiaomi-fully-charge-phone-eight-minutes-124528179.html