母親に作ってもらった鮭弁当が好きだったというマサイは「今度は俺が鮭弁当を作る番だな！」と母親に呼びかけたという。あまり喋られない状態で「おう！」と応えてくれたことが「嬉しかった」と、当時の気持ちを思い出すように話していた。最後の会話は、母親から「大好きだよ」という全力の一言をもらい、感謝を込めて「ありがとう」で返したという。

　この数年間、マサイは様々な不安や苦しみを抱えながらも動画上ではYouTuberとして明るい姿を見せてきた。動画の最後では「変わらずずっと平常運転でいきたいと思います」と、いつもの様子で宣言している。結成以来、自分たちが楽しむことで視聴者を楽しませてきたフィッシャーズ。彼もまた、いつも通り楽しみながら、さらなる進化を見せてくれるのだろう。

■綾あおい
ライター/コラムニスト。95年生まれ。カルチャー、エンタメの動向と魅力を追う。YouTubeとVODを中心に執筆中。
Twitter:@ayaaoi_ao