愛華、色気の理由は“距離の測り方”にあり? 『テラスハウス』第17話未公開映像

「じゃあ、緑にしよ」

 今回の未公開映像のタイトルは、“Let's Go To Buy Swimwear”。本編(17TH WEEK)で、ペッペと海に行く約束を交わした愛華は、春花と一緒に新しい水着を買いに行くことに。「バストは絶対にS」(愛華)「私も……」(春花)など、女の子ならではの話題で盛り上がる二人。「でも、こういうタイプ、おっぱいマジで(盛れ)ないですよね……」(愛華)「マジでない……(小声)」(春花)と、その後も会話が弾む。最終的には、二人で一つの試着室に入り、お互いに2着ほど水着姿を披露。どちらの水着がより似合うかを意見し合い、購入を決めていた。

 新メンバーとして、本編(15TH WEEK)から、テラスハウスに入居した愛華だが、その素顔はまだ不明のまま。そんな中、今回の17TH WEEKでは、彼女が軸となり、話が展開されていた印象だ。そこから、少しだけ愛華の人柄が浮き彫りになってきたように思う。香織と翔平とはまた違った、“人との距離の測り方の上手さ”が垣間見えたのだ。

 未公開映像では、春花に勧められた水着が自身の好みじゃない様子の愛華が、「あ、パイナップルだ。可愛いかも」と話を広げつつも、さりげなく元の位置に戻すシーンがあった。「(サイズは)絶対Sじゃない? Mじゃないでしょ?」という問いには、「バストは絶対にS」と程よい自虐を交えて嫌味なく返答し、「私も……」と春花からの共感を得る。ほかにも、春花がカーキの水着を試着して気に入っているような素振りを見せると、すかさず「カーキ可愛い!」と、いま相手が欲しいであろう言葉を与える愛華。また春花が、緑色の水着を試着した愛華を見て「それ、すごく似合ってる」と絶賛し、他の水着を試着した際にも「緑の方が可愛いと思う」と自身の考えを伝えると、愛華は「じゃあ、緑にしよ」と即決する。元から緑の水着にしようと決めていたように見えた愛華だが、あたかも春花の言葉に影響を受けて、選んだように感じる、絶妙なタイミングだった。春花の承認欲求を満たしつつ、自分の考えも曲げずにしっかりと貫き通す。

 この一見、なんともないが、実はしっかりと計算された愛華の春花とのやり取りは、意識的か無意識的かは別にして、一般的な女子同士の間でも、よく行われる。同じものを見て「可愛い〜」と盛り上がり、似たようなコンプレックスを共有し合い、相手の意見を尊重しつつも実際は自分のしたいように行動する。そんなしたたかさが決して悪いわけではなく、人間関係が円滑かつスムーズに育まれていくためには、必要なことと言っても過言ではない。お互いが嫌な気持ちにならず、楽しく同じ時間を共有できるからだ。

 そのため、それが器用にできる愛華が、特別にコミュニケーション能力が高いというわけではない。愛華に感じた“人との距離の測り方の上手さ”は、ほかにもあるのだ。

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