『ブラッサム』井浦新が2度目の朝ドラ出演の心境明かす 「緊張やプレッシャーも感じます」
2026年度後期の連続テレビ小説『ブラッサム』より、山中勇三役を演じる井浦新のインタビューコメントが公開された。
NHK連続テレビ小説第115作目となる本作は、明治、大正、昭和を駆け抜け自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルとした物語。
井浦が演じる山中勇三は、遠藤憲一演じる黒崎の右腕。一流の作家を数多く抱える「首都公論」を、冷静な判断力で支える敏腕編集者だ。
『なつぞら』以来の朝ドラ出演となる井浦。出演が決まった際の心境について、「『なつぞら』の時もそうでしたが、連続テレビ小説からのオファーというのは自分がうれしいだけではなく、親戚一同、家族みんなに喜んでもらえる本当に光栄なことです」とコメント。
役作りについては「まずは、遠藤憲一さん演じる黒崎編集長とのコンビネーションの中から山中の人物像を作っていきました。全くタイプが違う二人ですが、思ったことや感じたことをそのまま言葉と体に出す直感的な黒崎と、それ以外のものを持っている山中はとてもバランスがいいと思います」と語った。
また、視聴者に向けて、「これまでの朝ドラのヒロイン像とは少し違うかもしれませんが、情熱的に人を好きになることや愛すること、人と人とが関わり合うことの尊さを謳う(うたう)作品にきっとなると思います。珠の素直に人を愛して、恋をして、それを仕事にも生かして…という生き方が朝ドラというフィルターを通してどう表現されるのか僕も楽しみにしています」とメッセージを寄せた。
井浦新(山中勇三役)コメント
出演が決まったときの感想
『なつぞら』の時もそうでしたが、連続テレビ小説からのオファーというのは自分がうれしいだけではなく、 親戚一同、家族みんなに喜んでもらえる本当に光栄なことです。
西尾一路役の染谷(将太)君とは『なつぞら』以来の共演になるので、また朝ドラで会うなんてちょっとおもしろいねと話をしました。他の映画やドラマに比べて1日で撮る分量が圧倒的に多く、撮影のリズムが速いので、緊張やプレッシャーも感じます。朝ドラのリズムの中にポンと入ってすぐにエンジンをかけられるか緊張しました。
山中勇三の役柄について
まずは、遠藤憲一さん演じる黒崎編集長とのコンビネーションの中から山中の人物像を作っていきました。全くタイプが違う二人ですが、思ったことや感じたことをそのまま言葉と体に出す直感的な黒崎と、それ以外のものを持っている山中はとてもバランスがいいと思います。黒崎から山中への絶対的な信頼が見えますし、山中も編集長に対して結構ズケズケと物を言うので、ただの上下関係ではなく本当に信頼し合った戦友のような関係なのではないでしょうか。黒崎と対比すると山中は静と動の「静」ですが、いつも冷静沈着な精密機械のようなキャラクターというわけではありません。監督と相談しながら淡々としたセリフに少し肉づけをし、生っぽい言い回しに落とし込みながら役を育てました。細かなところで黒崎さんへの信頼や敬愛がにじみ出る、人間らしい揺らぎが表現できていたらいいですね。敬語と敬語じゃない時の使い分けが明確なところも、山中の特徴です。珠のような出自やキャリアの作家でも認めたらパッと敬語に切り替えますが、編集部員などにはまだ敬語ではありません。きっと山中なりのルールがあるのでしょう。意外とこういう部分が人間臭さにつながるので、大切にしています。敬語を使うのは作家への敬意はもちろん、自分の仕事や文学に対する山中なりの情熱の表れでもあると思います。
山中は珠にどんな気持ちで接していると思うか
(第5週のシーンの)たまたま悠樂軒に来た黒崎編集長に原稿を手渡すという、ある種“飛び級”のような珠のやり方は山中好みではなかったと思います。文壇の世界は誰にでもチャンスが開かれているわけではありません。そこに“飛び級”のようなやり方で入ってくる珠のことが、山中は苦手だったのではないでしょうか。でも「苦手」ではあっても、「嫌い」ではないと思うんですよね。というのも、僕の中で「山中は面倒くさい人間が大好き」という設定があって、面倒な100のことはできないけれど1のことが飛び抜けてできる人や、山中自身が持っていない能力を持っている人への敬意が深いはずです。その最たる人が黒崎さんですが、きっと敵も多くてつきあうのも大変な黒崎のことを山中は大変だと思っていません。同じように、珠のことも実は大好物だろうなと解釈して演じています。山中は自分も変なことには気づけていないタイプ。周りから見れば山中も変なのに、黒崎や珠を「変な人ってやっぱりおもしろいな」と見ているんです。このわかりやすくはない変さや自覚のないオリジナリティが実は出ている、人としての豊かさも山中の魅力です。
視聴者へのメッセージ
すごく挑戦的な朝ドラだなと思っています。人を愛することや恋をたくさんすることは、決して悪いことではないはず。でも、いまは「常識がない」「節操がない」という言葉で簡単に片づけられてしまう、そういう流れが色濃い時代になっているからこそ、刺激を与えられるのではないでしょうか。
これまでの朝ドラのヒロイン像とは少し違うかもしれませんが、情熱的に人を好きになることや愛すること、人と人とが関わり合うことの尊さを謳う(うたう)作品にきっとなると思います。珠の素直に人を愛して、恋をして、それを仕事にも生かして…という生き方が朝ドラというフィルターを通してどう表現されるのか僕も楽しみにしています。
■放送情報
2026年度後期 連続テレビ小説『ブラッサム』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜から金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:石橋静河、加賀まりこ、松たか子、国仲涼子、渡部篤郎ほか
作:櫻井剛、小松與志子
主題歌:YOASOBI
制作統括:村山峻平、櫻井壮一
プロデューサー:大野陽平
演出:盆子原誠、中泉慧、佐藤玲衣、田中陽児、小林直毅、野田雄介
写真提供=NHK