神木隆之介が語る、30年超のキャリアでも挑戦を続ける理由 「最初にやった人でいたい」
フジテレビ系で放送中の月9ドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』で、JAXAの宇宙日本食開発担当・木島真を演じている神木隆之介。第5話では、主演・北村匠海演じる朝野(峻一)先生とついに本格的に対峙し、物語は大きく動き始めた。今回のインタビューでは、神木が現場で感じた北村の芝居の凄みや、「自分の可能性をもっと発見していきたい」と語る現在の仕事観について話を聞いた。
「北村匠海はお芝居の神様」
ーー本作に関わったことで、日常生活の中で変化したことはありましたか?
神木隆之介(以下、神木):もともと空を見るのがすごく好きなんです。宇宙って、昼は太陽や月があって、夜になると星が見えて、繋がっている感覚があるじゃないですか。YouTubeで宇宙に関する動画を観るのも好きですし、ずっと遥か遠い存在だと思っていました。でも、この作品に関わったことで、「頑張れば、諦めなければ、届く場所なんだ」という感覚に変わったんです。人類が本気で目指している場所なんだなって。以前は「きれいだな」くらいの感覚だったんですけど、“あそこを目指している人がいる”と思うようになって、宇宙に対する見方がすごく変わりましたね。
ーー神木さんご自身は、木島というキャラクターの魅力をどんなところに感じていますか?
神木:木島は、誰よりも物事に真正面から向き合っている人だと思うんです。そこは彼のすごくカッコいい部分でもありますし、逆に不器用さでもあるのかなって。あまり器用な人間ではないんですよね。でも、そこがすごく人間らしいというか、人間臭い部分として伝わったら嬉しいです。不器用なりに宇宙と向き合って、生徒たちと向き合って、そして“宇宙食サバ缶”とも真剣に向き合っている。そんな木島が、生徒たちに引っ張ってもらいながら、自分の知らなかった新しい世界をどんどん見つけていくんです。それが物語としてもすごく面白いですし、木島というキャラクターの大きな魅力の1つなんじゃないかなと思っています。
ーー第5話でついに北村匠海さん演じる朝野先生と本格的に対峙しました。実際に一緒に芝居をしてみて、どんなことを感じましたか?
神木:あの人は、お芝居の神様です。もう皆さんいろんなところで書かれていると思いますが、ずっと憧れだったんです。前回取材していただいたときは、まだ一緒のシーンがなくて、「楽しみですね」という段階だったんですが、第5話で実際にご一緒してみて……やっぱり神様だなと改めて思いました。朝野先生として、とにかく目がまっすぐなんです。それって、北村匠海ではない存在になっている証拠でもあると思っていて。包容力もありますし、目の前で見ていると、本当に繊細なことをたくさんやられているんですよ。息遣いだったり、返答するまでの間だったり。一見すごくナチュラルに見えるんですけど、実はものすごくいろんなことを考えて、それを細分化して、違和感なく表現されている方なんだなって。改めて素敵だなと思いましたし、一緒に芝居ができて本当に嬉しかったです。もっと絡みたいですね。朝野先生と木島って、今まで別々の場所で動いていた2人なんですけど、実際に混ざり合うと、一気に物語が動き出す感覚があって。それを演じながら感じていました。
ーー第5話の撮影現場で、印象に残っているやり取りはありましたか?
神木:本当に話したかったエピソードが1つあって(笑)。第5話で2人が対峙するシーンで、木島が「生きるっていうことは、楽しむを配るっていうことなのかな」と言うセリフがあるんですが、この“配る”という言葉は、実は匠海くんが加えてくれたものなんです。「さすがDISH//!」って言いました(笑)。やっぱり天才です。もともと近いニュアンスのセリフではあったんですが、個人的にはもっと表現を膨らませたいと思っていて。でも、自分の中ではどう広げればいいのか分からなくて、監督とも相談していたんです。そんな中で、匠海くんが言葉を提案してくれて。あとでめちゃくちゃ恥ずかしかったのは、その言葉を完全に自分のものみたいな顔で芝居していたことです(笑)。でも、自分が悩んでいることや考えていることをちゃんと汲み取って、一緒に考えてくれるんですよね。本当に先生みたいな方だなと思いました。