『再会~Silent Truth~』“同級生”ミステリーとして惹き込まれる 銃声の数が鍵となるか
『再会~Silent Truth~』(テレビ朝日系)は、視聴者を惹き込むには十分な第1話だった。
※本稿は第1話のネタバレを含みます。
23年前に起きた強盗殺人事件、そしてそこに居合わせた4人の小学生。「俺たち4人は罪を犯した」「犯した罪を未来につながることのないタイムカプセルに封印した」、そんな飛奈淳一(竹内涼真)の独白から始まる本作は、4分程度の冒頭だけで十分な引力を持っている。拳銃を持った犯人がまだ捕まっていないことを分かったうえで、サワガニを捕まえにきた幼い彼らの様子や高揚感は、さながら死体を探しにいく『スタンド・バイ・ミー』のようで、そういえばあの映画も4人の子供たちの物語だったことを思い出す。そして淳一がファーストキスを拒絶された頃、森には銃声が響いた。
それから時は経ち、いまの事件――かつて淳一の初恋相手だった岩本万季子(井上真央)の息子・正樹(三浦綺羅)が行ってしまった、地元の名士の息子・直人の腹違いの兄・秀之(小柳友)が店長を務めるスーパーでの万引きに物語は繋がっていく。万季子は元夫であり、正樹の父(そして何より、“あの”4人組の1人でもある)・圭介(瀬戸康史)に助けを求め、2人して秀之にゆすられることに。彼らが二度目の“取引”をした次の日の朝に秀之が死体になって見つかったのだから、今最も怪しいのはこの2人だが、果たしてどうだろうか。
秘密や罪を共有する、かつての学友が再会していく “同級生”系のドラマは、ついこの前まで放送されていた『良いこと悪いこと』(日本テレビ系)が記憶に新しく、これまでにも『約束 ~16年目の真実~』(読売テレビ・日本テレビ系)、『最愛』(TBS系)、『Nのために』(TBS系)など、ミステリーやサスペンスとして名作揃いの印象だ。物語を牽引する“謎”や、事件の真相や動機にキャラクターたちが長い時間を経て築いた関係性が作用し、ドラマとしての深みが生まれやすい性質だからこそか、この手の作品は人気の印象である。そんな中で、『再会~Silent Truth~』がどのような立ち位置になるのかも、気になるところだ。
なんと言ったって、本作には2010年に発表された横関大による同名原作(講談社文庫)を先に映像化した、2012年のスペシャルドラマ版が存在する。フジテレビ系で放送されたこのスペシャルドラマは、淳一役に江口洋介、万季子役に常盤貴子、圭介役に堤真一、直人役に香川照之を迎え、万季子の息子・正樹を加藤清史郎が演じていた。
連続ドラマとしては今回が初めての映像化となるわけだが、大きな変更点としては、原作・スペシャルドラマ版ともに男性キャラクターとして登場していた淳一とタッグを組む神奈川県警捜査一課のエリート刑事・南良涼の性別が代わり、南良理香子になっていることだろう。南良刑事は演じる江口のりこの絶妙な空気感も相まって、第1話から強烈な存在感。突然踊り出したタップダンスの謎が明かされる時は訪れるのだろうか。