名曲を本人とロックレジェンドが奏でる 『チャック・ベリー』ドキュメンタリー予告編公開

 2026年1月16日より全国順次公開されるチャック・ベリーのドキュメンタリー映画『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』の予告編と新場面写真が公開された。

 本作は、ベリー本人のインタビューやパフォーマンスとともに、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ジミ・ヘンドリックス、キース・リチャーズ、ポール・マッカートニー、ブルース・スプリングスティーン、トム・ペティ、ジェフ・リンなどのロックレジェンドたちによる彼の楽曲のカバーで構成されたドキュメンタリー。『カラーパープル』や『リーサル・ウェポン』シリーズなどのダニー・グローヴァーがナレーションを担当している。

『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』予告編

 公開されたのは、ベリーの名曲を、ロックンロールのレジェンドたちとともに奏でる予告編。冒頭、1987年制作のドキュメンタリー映画『ヘイル・ヘイル・ロックンロール』(テイラー・ハックフォード監督)のクリップで始まり、ベリーがキース・リチャーズとロバート・クレイのギター伴奏で「キャロル」を歌う。その間、映像はベリーのトレードマークとなっている“ダック・ウォーク”を映し出す。「ロックンロールに別名を与えるとすれば、チャック・ベリーだ」というジョン・レノンの言葉が、ベリーの凄さを物語る。

 次に、「ジョニー・B・グット」「ロックン・ロール・ミュージック」「ロール・オーバー・ベートーヴェン」と名曲のタイトルが映し出され、映像はキース・リチャーズから、1966年のロックの殿堂入りから再び舞台に立った、1976年のブルース・スプリングティーンとの「ジョニー・B・グット」の演奏シーンに。そこでは「偉大で純粋なロック作曲者」というスプリングティーンの言葉が流れる。1964年のローリング・ストーンズ・ギャザー・モス・ツアーで「アラウンド・アンド・アラウンド」を演奏するローリング・ストーンズ。そこでは「あなたの音楽は俺たちの中に永久に刻まれている」というミック・ジャガーの言葉が。

 続いて、1964年のワシントン・コロシアム・コンサートで「ロール・オーバー・ベートーヴェン」を歌うビートルズ。さらに、1999年のポール・マッカートニー:ライヴ・アット・ザ・キャヴァーン・クラブの、マッカートニーが「ブラウン・アイド・ハンサム・マン」を
カバーしたパフォーマンスが捉えられている。

 ベリーは人種の壁を超えて人気を博した初の黒人ロックンローラーでもある。彼の成功は、後続の黒人アーティストの道を切り開いた。「人種の壁をブッチ切った革命家」というテロップと同時に、「ジョニー・B・グッド」を演奏するジミ・ヘンドリックスの映像が流れる。再び『ヘイル・ヘイル・ロックンロール』に戻り「ネイディーン」の演奏。そして映像は、スプリングティーンと奏でる「ジョニー・B・グッド」のラストで、大観衆を前に最後のフレーズの合唱を観客に煽るベリーの姿で締めくくられる。

 あわせて、ジョン・レノン、ミック・ジャガー、エリック・クラプトン、リンダ・ロンシュタットらが写し出された場面写真も公開された。

■公開情報
『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』
2026年1月16日(金)より角川シネマ有楽町、UPLINK吉祥寺
2026年1月17日(土)より新宿K’s cinemaほかにて全国順次公開
出演:チャック・ベリー、キース・リチャーズ、ロバート・クレイ、エリック・クラプトン、ローリング・ストーンズ、ビートルズ、ジミ・ヘンドリックス、リンダ・ロンシュタット、ビリー・キングズレー&ロッキン・ホース、ブルース・スプリングスティーン、エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、ポール・マッカートニー
監督:ロン・ワイズナー、チャック・サイモン、リチャード・フース
配給:オンリー・ハーツ
2020年/アメリカ/英語/55分/16:9/5.1ch/原題:Chuck Berry, Brown-Eyed Handsome Man /字幕:福永詩乃
©2020 CB, Doc. LLC.
公式サイト:http://chuck.onlyhearts.co.jp

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