ホン・サンス監督のデビュー30周年を記念して開催される上映企画『月刊ホン・サンス』の第1弾となる『旅人の必需品』のキービジュアル、予告編、場面写真が公開された。

　ホン・サンスの“いま”に出会える特集上映『月刊ホン・サンス』では、11月から 2026年3月までの5カ月間、2023年以降につくられた新作5本を5カ月連続で公開。あわせて、新作にリンクしたテーマで過去作を振り返る特集『別冊ホン・サンス』も同時開催される。

　特集の幕開けを飾る、ホン・サンス監督の31作目となる『旅人の必需品』は、第74回ベルリン国際映画祭で5度目の受賞となる銀熊賞（審査員賞）を受賞。『3人のアンヌ』（2012年）、『クレアのカメラ』（2017年）に続き、3度目となるイザベル・ユペールとのコラボレーションである。

　ソウルを旅する謎めいたフランス人女性イリス（イザベル・ユペール）。フランス語の個人レッスンをしている彼女は、生徒たちの家を渡り歩くが、あまりに風変わりな教え方に、人々はみな戸惑うばかり。レッスンが終わると、彼女は年下のボーイフレンドの家へと帰っていく。イリスは何をしに韓国へやってきたのか。なぜフランス語を教えているのか。韓国の国民的詩人・尹東柱（ユン・ドンジュ）の詩に触れるなかで、徐々に彼女の謎に満ちた日常が浮かび上がっていく。詩とマッコリと愛する旅人の足取りを通して出会う、ミステリアスでユーモラスなソウルの街と人々。軽やかでロマンチックなコメディドラマとなっている。

　イリスがレッスンを行う生徒役を『小説家の映画』のイ・ヘヨン、そのパートナー役を『WALK UP』のクォン・ヘヒョ、そして年下ボーイフレンド役をキム・テヤン監督の『ミマン』（2023年）で主演を演じ、『小説家の映画』にも出演したハ・ソングク、その母親役を『WALK UP』のチョ・ユニが演じている。

　今回公開されたキービジュアルは、花柄のワンピース姿で石の上に佇むユペールの姿を捉えたもの。ミステリアスな表情とともに映し出されるコピーは、彼女の“必需品”である「詩、マッコリ、年下のボーイフレンド」。旅人イリスの日常への好奇心をかき立てる仕上がりとなっている。

　加えて、公開された場面写真では、ユペール以外にもここ数年来のホン・サンス作品常連となる俳優たちの顔ぶれが並ぶ。

　また、映画の公開を記念して、10月13日にユーロスペースにて、主演のユペールを迎えた登壇イベントの開催が決定。対談相手を務めるのは、『淵に立つ』『よこがお』『波紋』などで国内外の主演女優賞を多数受賞し、11月には主演作『もういちどみつめる』の公開を控える筒井真理子。筒井は、ホン・サンス作品の熱心なファンであり、2023年に刊行された『フィルムメーカーズ』（発行：オムロ）のホン・サンス巻では、責任編集を務めた。チケットは10月10日より、オンラインと劇場窓口にて販売。

　さらに、ユーロスペースではホン・サンスの新作5本を全て観られるお得なカード型前売り券「ホン・サンス・パス」が数量限定で販売される。販売数は100枚限定で、購入特典としてオリジナルトートバッグが付く。なお、チケット販売開始日は10月13日より、ユーロスペース窓口にて販売される予定だ。

■イベント情報
日時：10月13日（月・祝）17:25の回上映後
会場：ユーロスペース（東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS　3F）
登壇者：イザベル・ユペール（主演）、筒井真理子（俳優）
MC：小川知子（ライター）
※登壇者は都合により、予告なく変更になる場合あり

【チケット情報】
・料金：2,500円均一（税込） 
※ムビチケ・各種鑑賞券は利用不可。　
※各種割引・招待券・優待券は利用不可。 

＜オンライン予約＞
10月10日（金）0:00より発売

＜劇場窓口＞
10月10日（金）劇場オープン時間より発売
※オンライン販売で完売した上映についてはチケットカウンターでの販売なし。
ユーロスペース公式サイト：http://www.eurospace.co.jp/

◼️公開情報
『旅人の必需品』
11月1日（土）公開
出演：イザベル・ユペール、イ・ヘヨン、クォン・ヘヒョ、チョ・ユニ、ハ・ソングク、キム・スンユン
監督：ホン・サンス
配給：ミモザフィルムズ
協力：ビターズ・エンド、JAIHO、クレストインターナショナル
2024年／韓国／韓国語・フランス語・英語／90分／カラー／16:9／ステレオ／英題：A Traveler's Needs
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公式サイト：https://mimosafilms.com/gekkan-hongsangsoo/