カラム・ターナーが語る、『さよなら、僕のマンハッタン』でジェフ・ブリッジスから学んだ大切なこと

「マーク・ウェブ監督のニューヨークへのラブレター」

ーーマーク・ウェブ監督の作品は、今回映画のタイトル(原題)にもなっているサイモン&ガーファンクルの「The Only Living Boy in New York」をはじめ、音楽が重要な役割を担っているのも特徴ですよね。監督はあなたたちにも撮影中に音楽を聴くように勧めていたそうですね。

ターナー:そうなんだ。僕が聴いていたのは、ビル・エヴェンスの「Peace Piece」、ムーンドッグの「Bird’s Lament」、ニーナ・シモンの「Don't Explain」、ルー・リードの「Walk on the Wild Side」などだね。セットでいい雰囲気を生み出すためにマークが今回の作品用にプレイリストを作ってくれて、そこに入っていたのが今挙げたような楽曲だったんだ。「Peace Piece」はジェフが持ってきた曲で、最終的に劇中でも使われているね。ちなみに普段の僕はクラブ・ミュージックが好きでよく聴いているよ。最近は、Kayobe、ODIE、Rhyeなんかがお気に入りだね。オールタイムベストはジャミロクワイの「Space Cowboy」なんだ。

ーー音楽もそうですが、ニューヨークの街もまるでキャストの一員というぐらいにうまく捉えられていたと思います。映画を観終わった後にニューヨークに行きたくなりました。

ターナー:この作品を観て「ニューヨークに行きたい」と思ってもらえることは本当にありがたいんだ。僕はイギリス出身だけど、もともとニューヨークが好きで、今回の作品を通してさらにニューヨークに愛着が湧いたよ。この映画はマークのニューヨークへのラブレターそのもの。マークは10年以上ニューヨークに住んでいるけれど、この作品には彼のニューヨークへの思いが託されているんだ。

(取材・文=宮川翔)

■公開情報
『さよなら、僕のマンハッタン』
4月14日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国順次公開
監督:マーク・ウェブ
脚本:アラン・ローブ
出演:カラム・ターナー、ケイト・ベッキンセール、ピアース・ブロスナン、シンシア・ニクソン、ジェフ・ブリッジス、カーシー・クレモンズ
劇中曲:「ニューヨークの少年」サイモン&ガーファンクル
提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド
原題:「The Only Living Boy in New York 」/2017年/アメリカ/英語/88分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch
(c)2017 AMAZON CONTENT SERVICES LLC
公式サイト:http://www.longride.jp/olb-movie/

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