素直な思いを伝えるには直筆で

——写真集のタイトル「共鳴」に込めた思いも聞かせてください。

鈴木：本作には、僕が書き下ろした詩も載せていて。「共鳴」というのは、まず、この詩のタイトルとして浮かんだ言葉だったんですよね。

　今年、芸能活動5周年を迎えます。デビューから今日まで音楽活動を続けられていて、こうして写真集まで出させていただけるのは、間違いなくファンの方の応援があってこそ。僕を必要としてくれているみなさんと同じように、僕もみなさんのことを必要としている。そんな思いを詩にするうちに、タイトルはこれしかないと思いました。

——その詩は鈴木さんの直筆で、しかも筆で書かれていますね。

鈴木：僕なりのこだわりです。素直な思いをまっすぐ伝えるには、打ち込みより直筆の字のほうが良いんじゃないかと。ひとつ間違えたらイチから書き直しだったので、大変ではありましたけど（笑）。

——詩だけじゃなく、クレジットまで直筆です。

鈴木：クレジットは、いちばん直筆で書きたかったところです。写真集を作るのにお世話になったスタッフさんたちのお名前。出版社の方にお願いしたら快諾してくださったので、一人ひとり、感謝の思いを込めて書かせてもらいました。いつもお世話になっている“株式会社ホリプロ”まで、しっかり自分の字で書きましたよ！

——個性的かつ綺麗な字で、ビジュアル的にも引き込まれます。いつ頃から、このように字を書くようになったのでしょうか？

鈴木：中学生くらいの頃かな。僕が音楽を始めたきっかけであるシンガーソングライター・清木場俊介さんの影響です。清木場さんも綺麗でカッコいい、魅力的な字を書かれる方なんですよ。見よう見まねで筆で字を書いてみたら、我ながらいい感じだなって。そこから字を書くことが好きになりました。

——細部にまで鈴木さんらしさが詰まった一冊。改めて、仕上がりを見ていかがですか？

鈴木：おっしゃる通り、今の自分をすべて詰め込めた自負があります。写真はもちろん、衣装やヘアメイク、直筆の詩。どこをどう切り取っても満足のいく作品になりました。100点……いや、200点満点の出来栄えです！　手に取っていただいた方に、少しでも僕の思いが伝わればいいなと思います。そしてそこから、勇気や希望を感じてもらえたら最高ですね。

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