AIでGIFが作れる!OpenAIがImages 2.6を発表 最先端モデルに匹敵する中国AI“無料公開”も【AIニュース3選】
国内外で新サービスの発表やアップデート情報などが絶えない昨今のAI業界。1日の間にこれまでの常識が変わるようなリリースがあったりと、AI関連のトピックは目まぐるしい速度で更新されている。
11月4日はOpenAIがGIFの生成も可能となった画像生成モデル「Images 2.6」とCodexの強化に向けGit関連ツールを手がけるPierreを買収したことを立て続けに発表。また、中国のAI企業であるMoonshot AIが同社が開発した大規模言語モデル「Kimi K3.1 Pro」の重みデータをHugging Face上で無料公開したも話題となった。
◾️OpenAI、画像生成モデル「Images 2.6」発表 GIFアニメ生成が可能に
OpenAIはChatGPTやCodexなどで利用可能な画像生成モデル「Images 2.6」を発表した。従来比で生成速度が50%向上しており、より高速かつ精緻なビジュアル制作を実現する。(※1)
Images, upgraded—introducing ChatGPT Images 2.6.
Now with GIFs and reference images.
Plus, two new models are coming to the API with 50% faster image generation. pic.twitter.com/kcuOhTipYR
— OpenAI (@OpenAI) November 4, 2026
(※2)
最大の注目ポイントは、新たにGIFアニメーションの生成に対応した点だ。簡単なスケッチから表情豊かなキャラクターを動かすことが可能で、SNS向けミームや動画のストーリーボード作成など、クリエイターやマーケターの表現の幅を大きく広げる。
また、もう1つの新機能では画像に名前をつけて保存し、別のチャットでも再利用が可能となった。これにより、自分や特定の人物、ペットなどの画像を取り入れた画像生成が再アップロードせずともできるようになる。
API向けには、用途に合わせて使い分ける2つのモデルを提供する。「GPT-Image-2.6 Flare」は最短6秒の高速生成に特化。一方の「GPT-Image-2.6 Sunburst」は高精細な描写にくわえ、編集を重ねてもブランド要素やキャラクターの一貫性を保つ能力に優れている。さらにAPIでは、指定箇所のみを変更できる画像マークアップ機能や、ウェブサイト等で使いやすいSVG形式の書き出しに対応した。
◾️OpenAI、Git関連ツールを手がけるPierreを買収
OpenAIはオープンソースの開発者向けツールやコード管理サービスなどを手がけるPierre Computer Company, Inc.の買収を発表した。(※3)
PierreはGitワークフロー(複数人やチームでソースコードを効率的かつ安全に管理・開発するために定めるルール)に関連する開発者向けツールに強みを持つ企業だ。すでにOpenAIが提供するCodexアプリでもファイル閲覧や変更レビューにおいて、Pierreが開発したライブラリ(TreesやDiffs)が採用されている。
OpenAIは自社の開発業務においても、AIエージェントとの並行作業増加に伴うGit周辺システムの進化を課題としていた。今回の買収により、Pierreの優秀なチームと合流することで、AIコーディングエージェントとの協働に適した次世代のGitワークフローや、現代のソフトウェア開発における新たなスタンダードの構築を目指すという。
買収完了後もPierreのオープンソースプロジェクトは引き続きオープンソースとして維持される。また、顧客は既存サービスであるCode Storageを継続利用できるが、並行してその機能はCodexへと統合されていく予定だ。
◾️Moonshot AIが『Kimi K3.1 Pro』の重みを無料公開
Moonshot AIは、同社が開発した大規模言語モデル「Kimi K3.1 Pro」の重みデータをHugging Face上で無料公開した。(※4)
同モデルは総パラメーター数2.8兆、アクティブパラメーター数1040億のMoE(Mixture-of-Experts)アーキテクチャを採用し、コンテキストウィンドウは最大100万トークンを誇る。その性能は、OpenAIの「GPT-6 Astra」やAnthropicの「Claude Fable 5.1」といった最先端モデルに匹敵し、一部のベンチマークでは両者を上回るという。
特にコーディングや3D作成、金融調査などのエージェント機能が大幅に向上しており、UnityやUnreal Engineといった外部ツールと組み合わせることで高度な処理を実現する。すでにウェブ版のKimi.aiや、Kimi APIなどの各サービスでは事前の発表通り提供が開始されている。
今回公開された重みデータは、規定のライセンスに従えば基本的には制限なく自由に利用できる。ただし、同モデルを利用したサービスの売上高が連続する12カ月間で2000万ドル(約31億5900万円)を超える場合は、Moonshot AIとの別途契約が求められる。
参考
※1:https://openai.com/index/introducing-images-2-6/
※2:https://x.com/OpenAI/status/2118124944928432327?a=1B6yy5TIEGJuu95JnLw&s=20
※3:https://openai.com/ja-JP/index/openai-to-acquire-pierre/
※4:https://huggingface.co/moonshotai/Kimi-K3.1-Pro