final、新フラッグシップ有線イヤホン『A8000 DC』10月30日発売 トゥルーマグネシウム振動板を新搭載
株式会社finalは、finalから新開発のトゥルーマグネシウム振動板を搭載した有線イヤホン『A8000 DC』を10月30日より発売する。市場想定価格は258,000円(税込)で、予約受付は10月23日より各販売チャネルで開始した。
同製品は2019年に発売された『A8000』の音を、ベリリウム以外の素材で実現するだけでなく、さらに高めることを目指して開発された新モデル。製品名の「DC」は、楽譜の最初に戻って演奏する意味の音楽用語「Da Capo(ダ・カーポ)」に由来している。
『A8000』はベリリウムドライバーにより低歪み率と高い応答性を両立したモデルだったが、トゥルーベリリウムは材料調達の事情で製造継続が困難となり終売となっていた。発売から7年の間に得た研究成果と、ダイヤモンド振動板を採用した『A10000』の開発で培ったノウハウにより、ベリリウム以外の素材でも『A8000』の音を実現しつつ、さらに低歪を追求したモデルとして開発された。全パーツを新規設計・選定している。
振動板には新開発の「トゥルーマグネシウム」振動板を採用。マグネシウムはアルミニウムの約3分の2という軽さを持ち、重量を増やすことなく振動板に厚みを持たせられる特性がある。曲げ剛性は板厚の3乗に比例するため、ドーム形状による構造的補強と組み合わせることで、素材単体の物性を超えた高い曲げ剛性を実現。純マグネシウムの課題である強度を補うため独自の合金化を施し、軽さを損なうことなく必要な強度を確保した。
エッジには『A10000』の開発で確立した特殊ポリウレタンを採用。軽量かつ高い弾性・伸縮性を兼ね備え、振動板の動きやすさと不要な共振の抑制を両立している。また、振動板とエッジの接合には接着剤を使わず、圧空成形と金型による熱成形を組み合わせて分子間結合させる独自の成形技術を適用した。ボイスコイルの引出線は空中配線とし、線材にはfinalオリジナルのアルミ合金線材を採用している。これらにより、10Hz付近の超低域において、『A8000』搭載のトゥルーベリリウム振動板と比較して歪み率をさらに低減することに成功したという。
筐体には剛性の高いステンレスを精緻に切削加工した削り出し構造を採用。仕上げは鏡面研磨にIP(イオンプレーティング)加工を施し、深みのあるネイビーカラーを実現している。筐体の組み立ておよびDUの取り付けには接着剤を使用せず、設計難度の高いネジ止めを採用することで、長期的な修理を可能にするとともに、ネジの締結力により各部品を強固に支えて不要な共振も抑制する。筐体サイズは『A8000』と比べて小さくなり、耳に収まりやすくなっている。
ケーブルはスーパーコンピューター「京」用の信号伝送ケーブルの開発・製造でも知られる潤工社との共同開発品。線材には潤工社が「ジュンフロン」で培ったノウハウを結集したシルバーコートOFC線、絶縁被膜には従来のPFA(フッ素ポリマー)よりも低い誘電率を持つePTFE(発泡テフロン™)を採用している。MMCXコネクターは、従来の自社開発品の信頼性を高めたより高精度なものへ設計変更された。
付属品として、「FUSION-G」と「TYPE P」の2種類のイヤーピースをSS/S/M/L/LLの5サイズでそれぞれ同梱。さらに、ユーザー自身で交換できるダストフィルターを装着用のメンテナンスツールとともに同梱している。
■製品情報
A8000 DC
メーカー:final(株式会社final)
発売日:10月30日(予約受付は10月23日より開始)
価格:258,000円(税込)
主な仕様:トゥルーマグネシウム振動板搭載DU、ステンレス切削筐体、潤工社共同開発ePTFEシルバーコートケーブル、高精度MMCXコネクター
付属品:イヤーピース「FUSION-G」「TYPE P」各SS/S/M/L/LLサイズ、ダストフィルター、メンテナンスツール
販売チャネル:final公式オンラインストア、全国のオーディオ専門店・家電量販店