Metaのパーソナルエージェント『Muse』日本提供開始 メルカリやマネーフォワード MEとも連携へ
Metaは10月23日、パーソナルAIエージェント『Muse』の日本での提供を開始した。北米以外での提供は日本が初めてとなる。
『Muse』は、質問への回答にとどまらず、利用者の目標達成を能動的にサポートし、実際にタスクを進めることができるパーソナルAIエージェント。『Muse』アプリから、他の人にメッセージを送るのと同じように対話できるよう設計されている。やるべきことを伝えると、『Muse』が計画を立て、必要な作業を進める仕組みだ。
メールの送信や旅行の予約といった個別タスクに加え、より大きな目標にも対応する。利用者が目標を伝えると、一人ひとりに合わせた計画づくりを手伝い、時間やリソースの調整を行ったうえで、自律的に作業を進める。ブラウザを開いてフォームに入力するなど、利用者に代わって操作を実行する。
時間のかかるタスクについては、利用者がアプリを閉じた後も作業を続け、状況に変化があったときや、メール送信・商品購入など承認が必要になったときに通知する。また、利用者にとって大切なことを記憶し、過去の会話をふまえて提案や行動を行うこともできる。
『Muse』の活用の幅を広げる要素となるのが「コネクター」と呼ばれる外部サービス連携機能だ。Gmail、Googleカレンダー、Instagramなどと連携し、メールのやり取りの管理やスケジュール調整、保存コンテンツの活用などに対応する。さらにStripe、Shopify、Trip.com、Agoda、Klookといったグローバルサービスとも連携し、ショッピングや旅行の計画・予約などの場面で活用できる。
日本での提供開始にあわせて、国内サービスとの連携も進められる。フリーマーケットアプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルカリ、家計・資産の見える化ができる「マネーフォワード ME」、「チケットぴあ」のサービスと連携を進めるという。今後も日本の利用者が日常的に利用するサービスとの連携を拡大していくとしている。
プライバシーと安全性の面では、『Muse』は専用の仮想マシン「Muse Secure VM」上で動作する。利用者ごとに隔離されたクラウド上の専用環境で、接続したサービスのデータや認証情報を保管する。『Muse』とは独立した「Sentinel(センチネル)」エージェントがインターネットへのアクセスを管理し、『Muse』は利用者のパスワードや支払い方法を確認できない仕様となっている。メール送信や商品購入など重要な操作の前には、利用者本人に確認を取る。
接続するアプリやアクセス範囲は利用者が選択でき、権限の変更や接続解除もいつでも行える。『Muse』とのやりとりをMetaのAIモデルの学習に利用させないよう、オプトアウトすることも可能だ。会話や仮想マシン内のデータがMetaの広告システムと共有されることはない。
先日開催された「Meta Connect」では、長時間の自然な会話を続けながらバックグラウンドでタスクを処理できる高度な音声モード、表現豊かなアバターを実現する「Muse Realtime Avatar(英語のみ)」、『Muse』独自のメールアドレスなどの新機能が発表された。これらの機能の日本での提供状況については、別途案内される予定だ。
『Muse』は日本においてiOS、Android、およびmuse.aiで提供される。多くの基本的な機能は無料で利用でき、さらに活用したい利用者向けにサブスクリプションプランも用意されている。
■味澤将宏(Meta日本法人 代表取締役)コメント
Museは、利用者に代わってさまざまなタスクを進め、一人ひとりが本当に大切なことに集中できるようサポートするパーソナルAIエージェントです。日本での提供開始にあたり、すでに多くの方が利用しているグローバルなサービスとの連携に加え、株式会社メルカリやマネーフォワードホーム株式会社、ぴあ株式会社をはじめとする国内のパートナーとの連携も進めていきます。利用者が普段使っているサービスとMuseをつなぐことで、ショッピングや旅行、日々の予定管理など、より幅広い場面で役立つ体験を提供していきたいと考えています