アンチョビ、パクチーだけじゃない! 『あいの里』“クセ強”歴代住人たちによる名場面を振り返る
Netflixリアリティシリーズ『あいの里』シーズン3が配信中だ。人生最後の恋を探す大人たちの共同生活には、胸が高鳴る出会いもあれば、予想の斜め上をいく珍事件も。恋の行方だけでなく、癖の強い住人たちの言動からも目が離せない。
もちろん、共同生活を送る本人たちは至って真剣。だからこそ、思い込みで突っ走ったり、思わぬところで張り合ったりする姿がおかしくも愛おしい。現在配信中のシーズン3にも、早くも忘れられない顔ぶれがそろった。今回は過去シーズンも振り返りながら、番組をにぎわせてきた愛すべき住人たちを紹介したい。
勘違いから早すぎる告白まで、終わらない「アンチョビ」劇場
まずは、もはや『あいの里』の顔ともいえる元イタリアンシェフのアンチョビ。シーズン1では住人として、シーズン2では恋愛アドバイザーとして白いタキシード姿で登場した。「待ってました!」と喜んだ人も、「またお前かよ!」と思った人もいるだろう。登場しただけで、それぞれの反応が浮かぶおなじみの存在だ。
彼の代名詞は、何といっても「アンチョビ劇場」。シーズン1では、周りの女性陣たちが自分に好意を寄せていると思い込み、本人の頭の中で三角関係が進行していた。住人たちの実際の恋模様とは別に、アンチョビが思い描く相関図が存在する。見る側もなかなか忙しい。
そんな彼が、シーズン2では恋愛を指南する側に回ったのだから驚く。まずはご自身の恋の矢印を確認してほしいところだが、堂々と相談を受ける姿には、妙な貫禄さえ漂っていた。
さらにシーズン3には3泊4日の仮住民として参加し、女性陣の投票を経て残留。しかし、男性陣から日頃の言動への不満が上がり、里の空気をかき回すことになる。その夜、気持ちを通じ合わせていた最年少組のむぅことしぃくんの間にすれ違いが生じる一方、アンチョビはむぅこの中で好感度を上げていった。
養育里親になりたいという彼女の願いを軽やかに受け止める姿には、こちらも「今回はいい感じなのでは」と期待したくなる。ところが、手応えを感じたアンチョビは、早くも鐘を鳴らしてしまうのだ。
「いや、ちょっと待てぃ!!」と、千鳥のノブばりのツッコミを思わず画面の前でやってしまった。むぅこはスピード離婚の経験があり、同じ失敗を繰り返さないためにも、時間をかけて相手を知りたかったのだ。好感を持ち始めたところで、一緒に里を出る決断まで求められては難しい。「もったいない!」と声を上げたくなる告白だった。
かつては勘違いばかりで待ちの姿勢だった彼が、今回は自ら相手を選び、思いを伝えた。その変化はうれしいのに、今度は勢いがよすぎる。「また来たのか」と呆れていたはずが、気づけば恋の進め方にまで口を出したくなっているのだから、こちらもすっかりアンチョビ劇場の観客である。シーズン1では46歳だったアンチョビも、今や50歳。こちらも彼が年齢を重ねるのを見届けてきたわけだ。こうなったら、いつか誰かと結ばれ、2人で里を去る姿まで見守りたくなる。
不器用すぎる熱血俳優「ハリウッド」
またシーズン1で、短い滞在ながら強烈な印象を残したハリウッドも忘れられない。
俳優という職業にふさわしい華やかな呼び名だが、記憶に残るのは、格好よく決まった場面ばかりではない。精神科医・じょにいとの口論では、睡眠薬を飲んだのが1錠か2錠かをめぐって、なぜか合計年齢111歳による大げんかに発展。恋愛番組を見ていたはずなのに、何が始まったのかと面食らった人もいただろう。
大人が集まれば、穏やかで分別のある共同生活になる。そんな予想を早々にひっくり返す熱量。人生経験を重ねていても、腹は立つし、自分の考えを曲げられないこともある。その感情を隠さないハリウッドの姿が、里の暮らしを一気に騒がしくした。
一方、Netflix公式が公開した未公開映像には、ハリウッドが里を出る前日にじょにいと握手を交わす場面もある。あれほどぶつかった2人が、互いへの敬意を伝え合っているのだ。けんかの迫力も、その後の不器用な歩み寄りも含めて忘れがたい。恋の結果だけでは語りきれない人柄が、こうした住人同士の関係にも表れていた。
愛情表現が止まらない59歳「マンハッタン」
Netflix Japan 公式Instagramより
シーズン2のマンハッタンも、恋への積極性で視聴者を驚かせ1人だ。
元商社マンで、登場時は59歳。たみフルが自分を漫画に描いたことを、好意の表れと受け取ってアプローチを始める。自分を描いてくれたらうれしい。その気持ちはわかるが、恋のサインと判断するのは少々早くないだろうか。
この光景に、どこか既視感を覚える。そう、アンチョビである。里では、ときどき本人の期待が相手の気持ちを追い越していく。
ウインクや手の甲へのキスなど、長期間アメリカで暮らしていたマンハッタンの愛情表現も実に積極的。見ているこちらが少し照れてしまうほどだが、本人はためらいなく好意を示す。その堂々とした振る舞いに驚きながらも、次はどう出るのかと目で追ってしまった。