アプリが「言葉で指示するだけ」でできるように! Google新機能と、2027年に“AIがAIを作る”確率とは【AIニュース3選】

 国内外で新サービスの発表やアップデート情報などが絶えない昨今のAI業界。 1日の間にこれまでの常識が変わるようなリリースがあったりと、AI関連のトピックは目まぐるしい速度で更新されている。

 10月14日は、GoogleがAIを使って自然言語の指示で作成した個人用のアプリを端末上で使える新機能の提供を開始。誰でも簡単に自分専用のアプリを作って使用することが可能となる。また、Anthropic共同創業者が「AIがAIを作れるようになる可能性」について発言したほか、大阪府茨木市の小中学校の校務にNTTの国産LLMを使うという全国初の試みを開始したなど、気になるニュースが届いた。

◾️Google Play、AIで作った個人用アプリを自分の端末で利用可能に

 GoogleはGoogle AI Studioを活用し、自然言語の指示(vibe coding)で作成した個人用Androidアプリを自身の端末に直接導入できる新機能を開始した。(※1)

 本機能により、アプリ開発の知識がなくても「こういう機能がほしい」とAIに伝えるだけで、自分専用のアプリを構築・利用可能になる。従来のGoogle Playストアとは切り離された非公開アプリとして端末にインストールされる仕組みだ。通常のGoogleアカウントのみで利用でき、個人利用の範囲であれば開発者アカウントの登録は不要。米国を含む一部地域の18歳以上のユーザーを対象に順次提供が始まっており、日本での提供時期は未定となっている。

 数カ月以内には作成したアプリを友人や家族など限定された範囲で共有できる機能も追加予定だ。一般公開を希望する場合は正規の開発者アカウントへ移行し、従来のアプリと同等の安全性・品質審査を受ける必要がある。また同日、Google Playの「Ask Play」も機能強化され、複数アプリの主な違いやユーザー評価傾向の比較に対応した。

◾️Anthropic共同創業者が「2027年にAIがAIを作れるようになる確率は50%超」と発言

 Anthropicの共同創業者ジャック・クラーク氏が東京大学で開催された講演にて、AIが自らの後継システムを訓練する「再帰的自己改善(RSI)」が2027年までに実現する確率が50%を超えたと語った。年初の予測を前倒しする形だ。

 同氏によると、現在Anthropic社内コードベースの作業の26%がすでにAI主導となっており、RSIの兆しは見え始めているという。しかし、RSIの実行は不可逆的な“片道切符”であるとし、「能力があることと実際に使うことは別問題」と強調。自動化によるリスクを制御するため、人間の役割はシステムを監視し、必要に応じて“ブレーキをかける”ことだとした。

 安全策の先にあるのはAIが科学者として働き、様々な社会問題を解決する世界だ。一方で、AI化が進む時代において人間の役割はより重要になる。同氏は「これからは自らの想像力が限界を決める」と語り、一次資料から深く学ぶ集中力と主体性を保つよう学生たちにアドバイスを送った。

◾️小中学校の校務に“自前運用”の国産LLM

 NTT西日本と大阪府茨木市はNTTの国産LLM「tsuzumi 2」を活用し、市立小中学校の教職員による文書業務を支援する実証実験を開始した。小中学校の現場において、純国産のプライベートLLMを用いた校務AIの実証実験を行うのは全国初となる。

 本実証では、自社設備で運用するオンプレミス環境のGPUサーバー上でシステムを構築。権限管理を行った上で、チャット質問、校務文書の検索・要約、文章作成支援などに活用する。機密性の高い教育現場において、高度な情報セキュリティと利便性の両立を検証するのが狙いだ。

 背景には、散在する校務データの検索や文書作成に多大な時間がかかっている教育現場の課題がある。「tsuzumi 2」は自社の要件に合わせてゼロからシステムやソフトウェアを新規で開発した軽量なモデルで、高い処理能力と低コストな運用を特徴とする。教職員の業務負担を軽減し、児童・生徒と向き合う時間を確保するため、2027年3月末まで検証を続けていくとしている。

参考
※1:https://x.com/ssamat/status/2110073098380644709?s=20

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