Google最上位モデル『Gemini 4 Argon』一般解禁! ソフトバンク系「国産AI」も無料で試せるように【AIニュース3選】
国内外で新サービスの発表やアップデート情報などが絶えない昨今のAI業界。 1日の間にこれまでの常識が変わるようなリリースがあったりと、AI関連のトピックは目まぐるしい速度で更新されている。
10月13日は、9月末に発表されていたGoogleのAIモデル「Gemini 4 Argon」の一般提供が開始されたことが一番の注目だろう。また、ソフトバンク子会社のSB Intuitionsが国産生成AI「Sarashina」シリーズの無償β版の提供を始めたことや、Anthropicが大阪に日本初となる専用データセンターの建設についてNTTデータと最終協議をしているニュースがあり、国内におけるAI開発に加えてインフラ整備も加速していることを印象づける1日となった。
◾️「Gemini 4 Argon」が一般提供開始
Googleは、AIモデル「Gemini 4 Argon」の一般提供をグローバルで順次開始した。9月末の発表以降、一部のセキュリティ専門家に限定提供されていた最新フロンティアモデルがいよいよ本格解禁となる。(※1)
Gemini 4 Argon is here.
It’s available globally today for developers and enterprises in the paid tier of the Gemini API and the Gemini platform, for Ultra subscribers in Google Antigravity, and Ultra and Pro subscribers in the Gemini app and Search.
Hope you all enjoy it! pic.twitter.com/2jyAgqoylU
— Sundar Pichai (@sundarpichai) October 13, 2026
一般ユーザー向けには「Google AI Ultra」「Google AI Pro」契約者を対象に、「Gemini」アプリやGoogle検索の「AIモード」で順次提供。また、開発者や企業向けにもAPIや「Google Antigravity」等を通じて広く展開される。研究者向けの無償枠提供も始まっているという。
本モデルはコーディング、金融、法務などの複雑なタスクを得意としており、APIでは最大100万トークンを処理可能。実際にGoogle社内の「Chromium」における大規模なコード改修を、数カ月から数週間へ大幅に短縮したという強力な実績を持つ。
意図しない動作を防ぐリアルタイムの監視体制や、高度なプロンプトインジェクションに対する耐性など、安全面への厳格な配慮も特徴だ。
◾️国産AI『Sarashina』が無料で試せるWebサイト、ソフトバンク子会社が公開
ソフトバンク子会社のSB Intuitionsは、日本語に特化した国産生成AI「Sarashina」シリーズを手軽に体験できる『Sarashinaサービス』の無償β版を提供開始した。事前の申し込みは一切不要で、Googleアカウントでログインすれば誰でも無料で利用できる。(※2)
📢プレスリリースのお知らせ
国産生成AI「Sarashina」を利用できる「Sarashinaサービス」の無償ベータ版を提供開始
〜6つのAIモデルを利用できるAPI機能とチャット機能を一般公開〜詳しくはこちら
プレスリリース:https://t.co/LuwsJMVAIe
Sarashinaサービス:https://t.co/SXKxXMDffs…— SB Intuitions (@sbintuitions) October 13, 2026
本サービスでは、Webブラウザ上でAIとの対話や高精度な日英・英日翻訳を気軽に試せる「チャット機能」を一般公開。さらに、自社システムへの組み込みテストができる「API機能」も提供される。
API機能では、文章生成・対話向けの『Sarashina3 mini』や、高速処理に特化した『nano』、入力テキストの安全性を判定する『guard』など、用途の異なる6種類のAIモデルを呼び出すことが可能だ。
利用は無料で一定時間ごとのリクエスト数に制限はあるものの、最新の国産LLM(大規模言語モデル)の性能に無料で触れられる絶好の機会となっている。なお、β版の提供終了時期は未定。
◾️Anthropic、大阪にAIデータセンター建設へNTTデータと協議
NTTデータグループが、対話型AI「Claude」を手掛けるAnthropicの専用データセンターを大阪に建設する最終調整に入ったことがわかった。建設費は最大1兆円にのぼり、処理能力において日本最大級の施設となる見通しだ。
両社は2026年度末の契約締結を目指し、2028年の一部稼働を計画している。同施設はAnthropicにとって日本初の専用データセンターとなり、最大500メガワットという桁違いの受電容量を誇る。これはNTTグループが国内で運用する全IT電力容量を上回る規模であり、初期段階ではオンサイト発電(電気を使う企業や施設の敷地内や屋根の上に発電設備を設置し、そこで発電した電力をその場で直接自家消費する仕組み)などの代替手段も活用される見込みだ。
Anthropicは、昨年の日本オフィス開設を皮切りにアジア展開を加速させている。楽天やパナソニックといった国内企業も顧客に名を連ねており、本拠点の設立は機密データを国内に留めて処理したいという国内企業のニーズに合致する。
世界的なAI開発競争が激化するなか、計算インフラの確保は最重要課題だ。日本国内のデータセンター分野においても、過去最大級の大型投資として大きな注目を集めている。
参考
※1:https://x.com/sundarpichai/status/2110038898009407584?s=20
※2:https://x.com/sbintuitions/status/2109844005433532453?s=20