似た機能で対抗、Facebook系の十八番

　これまでのReelsに関する議論は、ユーザーがTikTokのあまり良くないバージョンだと感じていることを示していると『Social Media Today』は伝えている（参考：https://www.socialmediatoday.com/news/instagram-adds-reels-and-shop-tabs-on-all-user-home-screens/588933/）。

　ほとんどのユーザーは、代わりにTikTokを使用することを好んでいるようだ。トランプ政権の大統領令で売却を余儀なくされているにもかかわらず、アメリカでTikTokは衰えていない様子で、ReelsはTikTok禁止を弾みにすることができていないという。

　これらの新機能は両方ともアプリで目立ち大きな変更であり、メイン画面にオプションが多すぎて乱雑になるというリスクがあるという。しかし人々がより多くの時間とお金を費やすなら、Instagramは勝者になる。またTikTokからオーディエンスを奪うことができれば、さらに有益だと同メディアは結んでいる。

　Instagramを所有するFacebookは、これまで勢いのある新興プラットフォームを買収することで支配下に収め、取引が成立しないものについては、類似の新機能を実装することで対抗し、浮き沈みの大きなソーシャルメディア業界で君臨し続けてきた。

　しかしTikTokは一筋縄では行かない相手のようだ。今後は、両者の競争がさらに激化することだろう。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。