太宰治『人間失格』が海外Z世代で熱狂的ブームに! ちくま文庫版が新帯重版、国内書店でも異例の売れ行き

 太宰治の代表作『人間失格』(ちくま文庫)の新帯重版が決定した。海外における同作のブームを受けたもので、新帯重版分は10月下旬から書店に並び始めている。

 ちくま文庫版『人間失格』は、2025年12月10日に刊行された一冊。多和田葉子による解説、安藤宏による作家案内を収録し、太宰治の直筆原稿や初版単行本表紙を掲載したカラー口絵も付している。累計発行部数は3刷1万9000部(11月4日現在)となっている。

 近年、『人間失格』は海外の若者たちのあいだで読まれており、英国、韓国、アメリカなどで“ブーム”と呼べる現象が報じられている。アメリカではTikTokをきっかけに若者が同作に触れ、「人生観が変わった」といった反応が広がっているほか、韓国では100刷を突破するヒットとなっている。多和田葉子は解説で、主人公・葉蔵について「写真に写った自分の醜さしか目に入らない。まるで毎日スマホで自撮り写真を眺めて一喜一憂する現代っ子のようだ」と記している。

 こうした海外での動向を受け、日本国内の書店でも大型展開が広がっている。300冊を仕入れた紀伊國屋書店新宿本店では、11月3日の1日だけで18冊が売れたという(KINOKUNIYA PubLine調べ)。

■書誌情報
『人間失格』
著者:太宰治
価格:792円(税込)
発売日:2025年12月10日
出版社:筑摩書房(ちくま文庫)
解説:多和田葉子
作家案内:安藤宏

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