【漫画】酔った先輩から「ウチで飲み直そー?」と言われたら……? 絶妙な距離感の男女を描く恋愛漫画
飲み会で潰れる女性の先輩の、介抱を押し付けられる青年。嫌々面倒を見る彼だが、自分だけが先輩を気にかけている状況が内心嬉しく……。
絶妙な距離感の男女を、不思議な雰囲気とともに描く漫画がXにアップされた。今回は本作の作者である漫画家・赤城ナツイチ(@DDDD__akagi)氏に、作中のセリフやキャラクターについて話を聞く。(青木圭介)
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ーー「先輩を心配する人が俺しかいなくて内心嬉しかった」というセリフが印象的でした。このセリフはどのように考えましたか?
赤城ナツイチ:このセリフは自分でもお気に入りのセリフです。好きな人はいつも友達に囲まれている愛されキャラ。そんな人がひとりぼっちな状況って、独占欲が出ちゃうよなと思い、このセリフが生まれました。本作は微妙な距離感の男女を描きたくて、制作した作品です。そのため、先輩に対する主人公の気持ちが見え隠れする熱量になるように意識して、セリフを考えました。
ーーマキを描くうえでこだわったことはありますか?
赤城ナツイチ:マキは塞ぎ込む主人公を無理やり外に連れ出すような、快活なお姉さんを意識して描きました。魅力的なヒロインにしたいと考えたときに、相手を振り回すような女性にしたいと思ったんです。私が好きな女性のタイプが、振り回し系だったからだと思います。主人公を困らせるような言動をするヒロインにしたい、でも暴力的ではなくかわいらしさがある感じがいいと考えて、誕生したのがマキです。
ーーマキというキャラクターにタトゥーを入れた理由は?
赤城ナツイチ:タトゥーを入れることによって、簡単に決断してしまうマキの浅はかさと、一生背負うという決意の堅さの両方が出せたらいいなと思い描きました。もしかしたら元カレがタトゥーを入れていたのか、所属していたグループがやんちゃだったのか。過去がほんの少し垣間見える要素として入れています。タトゥーには、意味や想いを込めるという話をよく聞きます。マキが入れたサソリにも何か意味があるとは思うのですが、ここの解釈は読んでいただいた方に任せたいです。
ーー主人公とマキのような微妙な距離感の男女を描くうえで意識したことは?
赤城ナツイチ:周りが「あの2人って付き合ってるのかな?でも聞くほどじゃないよね」と話すような、“生ぬるい”距離感を意識しました。主人公は過去の恋愛で相手に深く入りすぎたからこそ、マキには一線を引く距離になっている。マキも踏み込んでこない主人公だからこそ、グイグイ絡んでいける、というそれぞれのイメージもあります。あと、年上のお姉さんに振り回されたいという、私の願望も少しだけ入っています。
ーー本作のなかで、赤城ナツイチ氏自身が気に入っているポイントを教えてください。
赤城ナツイチ:やはりラストシーンの、今まで陽気だったマキが見せる不敵な笑みが気に入っています。自分は人がふとみせる素の部分にとても惹かれるので、マキの過去や想いが垣間見えるあの瞬間を描けたのは良かったです。元気さのなかにミステリアスな部分が垣間見える、マキというキャラクター自体がお気に入りで、描いていて楽しかったですね。
ーー赤城ナツイチ氏が漫画を描き始めたきっかけは?
赤城ナツイチ:大学の夏休み中に実家に帰省していたのですが、本当にやることがなくて。ずっと父が持っていた、車の漫画である『頭文字D』(しげの秀一/講談社)を読んでいたんです。私はそのまま自動車学校に申し込みに行くほど、どハマりしました。そのときの、漫画に人生を変えられている感覚が妙に面白くて、元々絵を描いていたこともあり、自分でも漫画を描き始めました。私も誰かの心を動かすような漫画を描きたいと思ったんです。楽しい気持ちだったり嫌な気持ちだったり、そういう経験を他人にさせたいなという、イタズラ心もありますね。
ーー最後に、今後はどのような漫画を描きたいですか?
赤城ナツイチ:最近は描きたいことが多くて、1つずつゆっくり潰していく感覚で描いているなと感じます。今の自分が描く意味のある漫画を描いていきたいです。また、今は女の子のかわいい日常をコメディチックに描く漫画を連載しているのですが、本作のような青年向けの作品も描きたいです。車をテーマとして扱った漫画にも、興味があります。あと、漫画以外でもやりたいことがあるので、色々な方向からみなさんに楽しんでもらえるように、活動していきたいです。まずはがむしゃらに頑張ります!
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