他人からすれば大したことではなくても、本人からすれば深刻な悩みは珍しくない。2月にTwitterで投稿された創作漫画『マイナス男子とプラス女子が足し引きする話』が、そんなギャップと周囲の鈍感さが持つ怖さを伝えている。

　欠塚影臣は不幸な出来事を遭遇しやすい“不幸体質”に苦しむ男子高校生。神様を恨みつつもどこか人生に諦念しているが、ある日あり得ないほど幸福な“多幸体質”の女子高生・益満寧妃と出会う。自身とは対極の存在とも言える寧妃を前に影臣は悪態をつくが、多幸体質ゆえの悩みに徐々に気付いていく――。

　作者は、小説のコミカライズも行なっているらむださん（@AohikaenRoot410）。ビジュアルのクオリティは言わずもがなではあるが、セリフの秀逸さに心を揺さぶられる。らむださんが本作を制作した経緯、込めた思いなど、じっくり聞いた。（望月悠木）

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