日本の食卓に欠かせない食べ物、納豆。人によって「好き・嫌い」がはっきり分かれる食材だが、その味は長らく日本人に愛されている。そんな納豆は料理漫画でも登場し、ユニークな使われた方をしてきた。今回はそんな納豆料理の数々を検証したい。

『ミスター味っ子』納豆モンブラン

　『ミスター味っ子』15巻で、出産後に健康を維持するため納豆を食べるよう医者から勧められるも、「嫌い」と話す由香美のために、味吉陽一が考え出した納豆モンブランだ。

　納豆モンブランはクリームに納豆を混ぜたもので、見た目は納豆感が全くない。食べた由香美も「普通のモンブラン」と認識して口に入れ、「美味しい」と絶賛。「納豆が入っている」と聞かされると、驚いていた。

　作り方の説明は「納豆を細かくすりつぶしてクリームと練り合わせた」「バナナが納豆の糖化進めて不思議だけど最高の組み合わせになる」と短いものだったが、再現に挑戦する人も。味の評価は「独特な感じがするけどいける」というものが多いようだ。

『ミスター味っ子』納豆ステーキ

　モンブラン同様、『ミスター味っ子』15巻で陽一が由香美に作った納豆料理が、納豆ステーキだ。

　確かに大豆を肉に見立てて作る料理は少なくないが、納豆を擦り砕いて焼き、ステーキにするというのは、ぶっ飛んだ発想だといえるだろう。漫画ではステーキと変わらぬ形となり、納豆嫌いの由香美が「柔らかくてこってりしていてこんなステーキを食べるのは初めてよ!!」と絶賛していた。

　この難解かつ突飛な料理を「ズボラの漫画飯再現料理」が再現。感想は、「思いっきり納豆の味がする」というものだった。

『ワカコ酒』納豆チーズオムレツ

　新久千映原作で、アニメやテレビドラマでも放送された漫画、『ワカコ酒』。そのなかで登場したのが納豆チーズオムレツだ。

　この納豆チーズオムレツはオムレツのなかにチーズ、納豆、大根おろしが混ぜられているもの。ワカコは中身をまじまじと見ながら、「好きなものがこんなに一度にこの中に。いいのかな」と心のなかでつぶやいていた。

　納豆チーズオムレツはポピュラーな料理で、数多くの人が再現している。筆者も食べた経験があるが、非常に美味しかった。納豆が苦手な人でも、チーズと卵の影響で独特の臭みが消えているのが特徴といえよう。