渡部篤郎、『ブラッサム』清治役への覚悟を語る 「最後までひどい父親だと思われても」

 2026年度後期の連続テレビ小説『ブラッサム』より、葉野清治役を演じる渡部篤郎のインタビューコメントが公開された。

 NHK連続テレビ小説第115作目となる本作は、明治、大正、昭和を駆け抜け自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルとした物語。主人公の葉野珠役を石橋静河が演じる。

 渡部が演じる葉野清治は、岩国でも有数の蔵元「葉野酒造」の長男でありながら、実家を継がずに暮らしている人物。娘の珠をはじめ、家族へのしつけに厳しい一面を持つ。

 渡部は清治について「人は一人の中に欠点と人を思う気持ちの両方を持っていて、現代では受け入れがたい言動もありますが、それでも自分の生き方を貫きながら苦しみ、幸せを見つけていく人物だと思っています」と語っている。

渡部篤郎(葉野清治役)コメント

葉野清治役について

作品をご覧になった方が清治をどういう人物だと受け止めてくださるかが大事だと思っています。いろいろな捉え方や自由に感じられるのがドラマや映画の良さなので、最後までひどい父親だと思われても構いません。そのくらいの覚悟で臨みました。ただ、私から見ると清治は魅力のある人物です。嫌なやつなのかそうでないのか、興味を抱かせる存在だと思います。珠やリョウ、周囲に対して厳しいことも言いますが、人を守ろうとする気持ちは強いのではないかと思っていて、そこは意識して演じました。人は一人の中に欠点と人を思う気持ちの両方を持っていて、現代では受け入れがたい言動もありますが、それでも自分の生き方を貫きながら苦しみ、幸せを見つけていく人物だと思っています。

葉野家への印象について

珠役の石橋静河さんは、役柄の感情とご自身の感情のバランスが非常に上手だと思いました。お芝居のテクニックや経験をしっかりお持ちであることに加え、ご本人の感情や感覚が珠という役にとても近いように感じました。
リョウ役の国仲涼子さんは、役への挑み方がとてもすばらしい方です。過去に朝ドラのヒロインを経験されいずれは母親役をという思いを持っていらして、その部分の強さを感じました。「思い」は、お芝居において技術以上に伝わるものがあると思います。リョウさんは、立っているだけでも、黙っていても、ひとつひとつのたたずまいがとてもすてきでした。

珠家と清治の距離感の変化について

脚本にあたって書かれていないト書や、すべてを書き込むことができない部分は、俳優がつくっていくものだと思っています。脚本を読みながら、「この場面ではこれくらいの距離感かな」と、自分の中で組み立てて演じていました。これは『ブラッサム』に限らず、自分のやり方でもあります。俳優の仕事は感情や言葉だけで成り立つものではなく、カメラマンや美術、小道具など、いろいろなスタッフと一緒に、緻密な計算で作り上げていくものなのではないかと思います。

『ブラッサム』の見どころについて

無謀なことを言う父親と、それを受け入れている家族ではありますが、一人ひとりが深い愛情を持っているように感じています。決してそれを強く押し出しているわけではありませんが、視聴者の皆さんに感じ取っていただける部分なのではないかと思います。
清治から娘や息子たちへの思い、そしてリョウさんから珠や清治への思いなど、葉野家それぞれの思いを感じとっていただけたらうれしいです。そして、この作品が少しでもご覧になる方の生きる力になれたらと願っています。

■放送情報
2026年度後期 連続テレビ小説『ブラッサム』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜から金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:石橋静河、加賀まりこ、松たか子、国仲涼子、渡部篤郎ほか
作:櫻井剛、小松與志子
主題歌:YOASOBI
制作統括:村山峻平、櫻井壮一
プロデューサー:大野陽平
演出:盆子原誠、中泉慧、佐藤玲衣、田中陽児、小林直毅、野田雄介
写真提供=NHK

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