『フェスバ+』逆転に次ぐ逆転劇に熱狂! 初の公式大会『FGCS』を振り返る

『フェスバ+』初公式大会『FGCS』レポ

 コロプラは、MIXIと共に取り組んでいるスマートフォン&PC向けゲーム『フェスバ+』において、公式大会『フェスバ+グランドチャンピオンシップ(FGCS)』のオフライン決勝大会を、9月7日に都内で開催した。

 今回の決勝大会では、8月10日・17日の2回にわけて実施されたオンライン予選を勝ち上がった、上位4チームがオフライン会場にて激突。優勝の名誉と、総額180万円の賞金(優勝:120万円)を懸けて競い合うことに。

 決戦の地となったeスポーツ施設「ASH WINDER Esports ARENA高田馬場店」には、抽選で招待された100名近くの観戦者が詰めかけ、最高の雰囲気のなかでハイレベルな試合が次々と繰り広げられていった。

『フェスバ+』逆転に次ぐ逆転劇に熱狂! 初の公式大会『FGCS』を振り返る

 本稿では、2025年8月末にリリースから1周年を迎えた『フェスバ+』史上最大の「祭戦」の模様を詳しくお届けしていく。

熾烈な予選を勝ち抜いた4チームが集結!

 予選大会に出場した39チームの中から、決勝大会に進出したのは以下の4チーム。

【決勝大会出場チーム】
・「刻」(予選Aグループ1位)
・「FS」(予選Aグループ2位)
・「えちゅこ親衛隊」(予選Bグループ1位)
・「Ravissant Luke」(予選Bグループ2位⁠)

 決勝トーナメントはダブルエリミネーション形式(いわゆる2ライフ制。1⁠⁠敗したチームはLosersトーナメントに回り、2敗した時点でトーナメント敗退となる)を採用し、FINAL(優勝決定戦)を除く各試合は1試合先取制で実施される。

 また本大会では予選開始日の8月10日までにゲーム内に実装されている『フェスバ+』『白猫プロジェクト』『白猫テニス』『モンスターストライク』『魔法使いと黒猫のウィズ』のヒーロー、スタイル、ウェポンチップが使用でき、同一のヒーローは1チームまで。つまりコラボヒーローなどは使用不可ということで、ゲーム内のランクマッチとはひと味違った対戦ルールにもユーザーからの注目が集まった。

【大会使用マップ】
アンテナハック
・アストラ島:遺跡前
・アオイの島:演舞台
・エリジウム:商業区

キャノンエスコート
・アストラ島:遺跡前
・覇者の塔:エンブレム前
・リベリオンスタジアム

キャスター席から大会を盛り上げたマリオン(左)と、大会実況を務めた岸大河氏(右)
キャスター席から大会を盛り上げたマリオン(左)と、大会実況を務めた岸大河氏(右)

ROUND1-1:「刻」VS「Ravissant Luke」

 この日の開幕戦では「刻」と「Ravissant Luke」が激突。マップ「アオイの島:演舞台」でのキャノンエスコートによる対戦となった。

 試合開始直後のキャノン周辺での攻防は、両チームが採用したオスクロルの長射程なULTスキルが飛び交う緊迫した展開に。ここで「刻」は人数有利な状況をつくり出し、ジリジリと攻め込んでキャノンを進行させることに成功する。

 しかし、押し込まれた展開のなかでも冷静さが光った「Ravissant Luke」。手早くキャノンを破壊すると、ダウン中の味方の復帰をしっかり待ってから一気に巻き返しを図っていく。キャノンの進行を止められた後も、「Ravissant Luke」はつねに高台をキープしながら修理を妨害。中盤戦のリードを最後まで守り抜いた「Ravissant Luke」に軍配が上がった。

ROUND1-2:「えちゅこ親衛隊」VS「FS」

 続く1回戦第2試合は「アストラ島:遺跡前」でのキャノンエスコート。開幕から「FS」の4do選手がシャルロットの機動力を活かして背後を取る動きを見せるが、「えちゅこ親衛隊」の面々は相手陣内まで踏み込んでから反転することで「FS」の挟み込み戦術を対処。撹乱に動じなかった「えちゅこ親衛隊」が序盤戦を制する。

 高台をキープした「えちゅこ親衛隊」は、なおも挟み込みを狙う「FS」の攻めを2度とも払いのけ盤石かに見えたが、その間にキャノンを思うように押し込めなかったうえに連戦のダメージが蓄積していたのは痛手だったか。

 試合終了まで残り25秒となったところで「FS」の3度目の攻勢がついに実る。「えちゅこ親衛隊」のアタッカー陣にフォーカスを合わせて落としきり、そのまま相手メンバーを全滅させることに成功。無人となった相手陣内にキャノンを押し込み、「FS」が見事な逆転勝利を収めた。

L-ROUND1:「刻」VS「えちゅこ親衛隊」

 1回戦の敗者同士が対戦するL-ROUND1。マップ&ルールは「アストラ島:遺跡前」でのアンテナハックが選ばれた。

 序盤戦で「えちゅこ親衛隊」はシャルロットとネオを先行させ牽制をしかけたのに対し、その間にマップ外周を単独でひた走っていた「刻」の銀之助選手が相手陣内のドロースキルの奪取する大仕事をやってのける。そこで生じた火力差も活かし、アンテナAとCをハックした「刻」。「えちゅこ親衛隊」は、マップ中央のアンテナBを足がかりにAとCに戦力を割いていく難しい判断を強いられることに。

 試合中盤に出現するフルハックマシーンも「刻」が破壊に成功。「えちゅこ親衛隊」が即座に2箇所のアンテナをハックし返すも、残り1分を切ってハックの進行率で上回る「刻」は巧みな立ち回りで時間を稼ぎ、逃げ切りでの勝利を決めた。

 最終的にはハック率わずか16%差というハイレベルな試合に惜しくも敗れ、本大会を4位でフィニッシュした「えちゅこ親衛隊」。リーダー・ありす@Ark選手は、試合後のコメントで「応援ありがとうございました。また動画を見返しながら反省会をしたいと思います」と、悔しさを滲ませながらもリベンジを誓った。

「えちゅこ親衛隊」のリーダー、ありす@Ark選手
「えちゅこ親衛隊」のリーダー、ありす@Ark選手
退場する「えちゅこ親衛隊」のメンバーに向けて、観客からは温かい拍手が送られた。
退場する「えちゅこ親衛隊」のメンバーに向けて、観客からは温かい拍手が送られた。


ROUND2:「Ravissant Luke」VS「FS」

 勝者側トーナメントの進行に戻り、ROUND2では「Ravissant Luke」と「FS」が対戦。ここで勝てばストレートでFINAL進出となる重要な一戦の舞台は、「アオイの島:演舞台」でのアンテナハックとなった。

 この日初登場となるオラゴンを擁する「Ravissant Luke」に対し、「FS」はノアとアーサーのガーディアン2名編成。防衛力で勝る「FS」がいち早く高台のアンテナBを押さえると、A・Cに戦力を分散させていた「Ravissant Luke」を順に仕留める形でフルハックに成功する。

 中盤のボスモンスター出現イベントをきっかけに起こった集団戦を経て「Ravissant Luke」が一時は優勢となるも、続くフルハックマシーンの攻防で3名を割いた「FS」がマシーンの破壊&相手1名のダウンを奪い、続けざまにアンテナBを奪還。そのままの勢いで各所の局所戦も制し、「FS」がハック率100%により勝利しFINALへと駒を進めた。

「いちばん得意なマップ&ルールだったので、立ち回りでは負けない自信がありました」と、「FS」リーダーの4do選手
「いちばん得意なマップ&ルールだったので、立ち回りでは負けない自信がありました」と、「FS」リーダーの4do選手

L-ROUND2:「Ravissant Luke」VS「刻」

 勝てばFINAL進出、負ければ大会敗退となるL-ROUND2。マップ&ルールは「リベリオンスタジアム」でのキャノンエスコートとなった。「Ravissant Luke」はガーディアンを2名編成(アーサー、ヴィルフリート)。「刻」はガーディアンをマサムネのみとし、アタッカーにオスクロルとエンマを採用した。

 両チームのソアラが初動でキャノン周辺にACTスキルのトラップ(エレキ・トリック)を設置し、うかつには攻め込めない状況のなか、「刻」のキャプテン選手が操作するオスクロルの長射程ULTが炸裂。しかし「Ravissant Luke」も素早く味方を回復し、戦線を立て直す。

 徐々にラインを上げる「Ravissant Luke」に対して「刻」は散開して受けにまわり、その間、せんちねる選手のエンマが背後からの奇襲を狙うもワンダウンをトレードする格好に。その後、人数状況ではやや「刻」が勝る瞬間もあったが、「Ravissant Luke」も負けじとキャノン周辺を死守したことで膠着状態がしばし続いた。

 そんな均衡を破るのは、やはり「刻」が採用するオスクロルの長射程ULT。しかし一旦押し込まれた状況からの集団戦ではガーディアンの枚数で勝る「Ravissant Luke」が有利だったか、一進一退の攻防を経て「Ravissant Luke」が逆にリードし返す展開となった。

 容易には覆せないであろうビハインドを背負ったうえに、なおも攻めあぐねる「刻」。このまま勝敗が決するかと思われた試合終了間際、最後の攻勢とばかりにキャノンとともに駆け上がる「刻」の前衛陣に、「Ravissant Luke」の面々の注意が引き付けられた――その瞬間を見逃さなかったのは、「刻」の銀之助選手だ。

 ただひとり、キャノンの進行ルートから離れた位置に陣取っていた銀之助選手はボスからドロップしたドロースキル「キングビーム」を放ち、相手4名をまとめて貫き形勢逆転。ダメ押しのオスクロルULTも火を吹き、圧巻の大逆転勝利をつかんだ。

 本試合の結果、「Ravissant Luke」の3位が決定。リーダー・RL√くりおね選手は「途中までいい感じだったが、相手がうまかった」と試合内容を振り返りつつ、「ここまでたくさんいい試合ができたのでよかったです。ありがとうございました」と最後は笑顔でコメントを締めた。

「Ravissant Luke」リーダー、RL√くりおね選手
「Ravissant Luke」リーダー、RL√くりおね選手

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