「イッセイミヤケ」三宅一生は、スティーブ・ジョブズのタートルネックをデザインしていた

三宅一生、スティーブ・ジョブズの服をデザイン

 ファッションブランド「イッセイミヤケ」の創業者でもある世界的なファッションデザイナーの三宅一生氏が、84歳で亡くなった。

 三宅一生氏は多摩美術大学を卒業した後、1970年に三宅デザイン事務所を設立。翌年にイッセイミヤケを立ち上げた。代表作は「プリーツ・プリーズ」で、着る人の体型を選ばず体にフィットし、コンパクトに収納できる点が評価された。

 実は、Appleの共同創業者ことスティーブ・ジョブズ氏のトレードマークでもあった、黒のタートルネックをデザインしたのも三宅氏だった。当時ジョブズ氏はソニーの工場を見学し、そのつながりで三宅氏にタートルネックを100枚発注したと伝えられている。

 三宅氏は日本においてかつて低くみられていたファッション業界の立ち位置に満足せず、常に独自の発想を世界へと発信し続けてきた。国内外にて勲章を受勲し、また世界的に著名なデザイナーとなったのは、その行動力があってこそのものだろう。

 三宅氏とジョブズ氏がこの世を去ったのは寂しい限りだが、両氏のイノベーションを受け継いだプロダクトは今後も世界の人々を魅了し続けることだろう。

(画像=Wikimedia Commonsより)

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