ONE OK ROCKとback numberが初ドームツアー完遂 過去にはGLAY、ミスチル、B’zも……バンドにとっての一つの到達点に
国内ロックバンドで初めて5大ドームツアーを行ったのは2001年のGLAYで、彼らも1990年代後半に爆発的ヒットを重ね、国民的バンドになってからの開催であった。それ以降、ロックバンドもドームツアーを行うことが増える。Mr.Childrenは2005年から実に7回のドームツアーを行っている。セルフプロデュースや小規模なホールツアーを行い、常にバンドの地力を確かめながら、大規模なツアーを確実に開催していくビッグアーティストの模範例と言えるだろう。
またB'zも数度に渡るドームツアーを行ってきたほか、ナゴヤドームのこけら落としや、札幌ドームでの音楽イベント初開催などの経験も持つ。ドームクラスのロックバンドとして確固たる信用を得ていると言えるだろう。その他、サザンオールスターズはバンドとしてはもちろん、桑田佳祐ソロでもドームツアーを開催し、根強い人気の証拠となっている。定期的なドームツアー開催は、CD売上のみが人気の指標ではなくなった現在の日本の音楽シーンにおいて、アーティストの一つの到達点と言っても差し支えないはずだ。
昨年はKing Gnuが初めて東京ドーム公演を行い、今年8月にはMrs. GREEN APPLEが西武ドームにして初めてのドーム公演を行う予定。コロナ禍で大規模なライブが途絶えた時期を経て、バンドたちが大舞台を踏んでいく中で、ドームツアーが一つの目標となりつつあるのかもしれない。