但馬ミツロとその師・亀田興毅が起こす“ボクシング界の革命”と『3150FIGHT』の挑戦

〈但馬ミツロがSNS断ちしたワケとは?〉

奥原:現在、ABEMAボクシングのYouTubeチャンネルで配信されている『但馬ミツロの腹パン散歩』、大人気ですよね。街で声をかけられたりすることも増えましたか?

但馬:増えました。“腹パン”というワードが広がっているのも感じます。あとは、インタビューで話をうかがったりするときに、「見てます」「知ってます」と言われたり。あと、子どもから声をかけられることも多いです。ぼくも小さいころからテレビの画面に釘付けになってボクシングを見ていたので、未来を作る子どもたちに見てもらえるのはやっぱり嬉しいですね。

亀田:たしかに、うちの子どもたちも「ミツロ大好き!」って言ってる。

奥原:大会に向けるモチベーションも上がりますね。

但馬:そうですね。やっぱり、人に見られて成り立つというのが、スポーツ興行の一面でもあるので。ボクシングと離れている層を振り向かせることができているのは、すごく嬉しいです。

奥原:ただ、但馬さんは昨年SNSを全部やめられていますよね? 何か理由があってのことなのでしょうか。

但馬:もちろん、たくさんの人に知ってもらうのは大事なことだと思っています。ただ、ヘビー級チャンピオンになるという、日本人ではまだ誰も成し遂げていないことに挑んでいくなかで、自分の活動に集中していかなければならないと思ったんです。興毅さんと今後の活動について相談させていただいたときも「目先のfamousやお金を見るんじゃなくて、夢を叶えることに集中しよう」と言っていただいて。SNSは5分もあれば再開できますし、実力があればフォロワーはついてくると思うので。ただ、ファンのみなさんありきのボクシングだというのはわかっているので、みなさんにぼくの活動を提供できるような場をなにか考えなければいけないなとは思っています。

亀田:強くなったら、あとからいくらでもフォロワーはついてくるから。例えば大谷翔平選手がXのアカウントを作ったら、えげつない数の人が一気にフォローするでしょ? ヘビー級の世界チャンピオンになってそれに近い名声を得たうえで、やりたければやればいい。これまでコツコツやってきた他のファイターたちを一気に捲ることができる。それがボクシング。

20代の人には「常識の範囲でヤンチャしてほしい」

左から、亀田興毅、但馬ミツロ、奥原ゆきの

奥原:2月17日から3週連続ABEMAで配信されている『但馬ミツロの腹パン散歩』では、沖縄に行かれていましたよね。沖縄ロケはどうでしたか?

但馬:楽しいの一言でしたね。ウエイトリフティングの知念光亮選手にも腹パンしていただいたりして。もしかしたら、パリオリンピックに出られるかもとおっしゃっていたので、本当に決まったらすごいなって。

亀田:海外とかにも行くようになったら、もっと面白そう。まずは、韓国や!

但馬:アジア圏から(笑)。

奥原:世界進出、ありそうですね。

但馬:アーネスト・ホーストさんにも腹パンをしてもらったように、レジェンド級の方からの腹パンを受けられるのも嬉しいんですよね。闘魂注入してもらっている気がして。

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亀田:でも、大会のために体重落としてるから、いまやったら効くんじゃない?

但馬:大丈夫な気がするんですよね。空手の経験が生きているのかもしれないです。

亀田:すごいわ!

奥原:大会というのは、3月31日開催の『3150FIGHT vol.8』ですか?

但馬:そうです。

亀田:今回の相手は世界ランカーなんですよ。ミツロがデビューして以来、いちばん強い対戦相手です。

奥原:それは、今年を占う上で重要な戦いになりそうですね。

但馬:世界ランキングを上げるためにも、今回の試合は絶対に勝ちたいです。

奥原:それでは最後に、いまの20代の読者だったり進路に迷っている若い世代に、お言葉をいただきたいです。

但馬:20代前半は怪我が続いていたので、いま振り返ればやめるタイミングだったのかな? と思うような時期でした。でも、やっぱり続けてきてよかったなと思っています。今後もいろいろな試練があると思うけれど、続けるというのは何より大事なことだなって。

亀田:20代のみなさんには、のびのびと好きなことをやってもらいたい。そして失敗も経験しよう。ぼくが20代に戻れるなら、もっとヤンチャしますもん(笑)。ただ、成人しているわけだから、道を逸れるようなことはしてはいけない。常識の範囲内で、ヤンチャして失敗もしてほしい。ぼくも、若い世代には負けてられへん! と思いながら頑張ります。

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