Twitchの情報流出からわかった、格差問題と新サービス構想とは

Twitchの情報流出からわかったこと

 先日、匿名のハッカーによって128GB分のTwitchのデータが4chanに流出した事件があった。Twitchで活動する配信者たちの収入データなどが流出し、その中でも収入ランキングが注目されている。公開された収入をジョークに変える配信者がいる一方、プラットフォームにおける様々な問題点が浮き彫りになったと指摘している人も多い。そんな収入データが主に注目されるなか、今回の情報流出でわかったことを紹介したい。

 Steamの競合となるVaporというプラットフォームを開発していた

 今回の流出で明らかになったのが、Twitchを運営するAmazonが開発をしている「Vapor」というサービスの存在だ。AmazonはどうやらSteamのような、ゲーム配信/販売プラットフォームだと報道されており、『Vapeworld』というバーチャルリアリティ・チャットゲームを配信するために開発されていたようだ。独自のSDKがあるため、『Vapeworld』以外のゲームも配信できるプラットフォームになると予想されている。Steamとの違いとしては、Twitchとのインテグレーションがしやすいようで、TwitchのデータにVaporの情報が含まれていたのはそのためだ。Amazon Prime GamingがVaporに変わるという予想もされている。実際にどのようなプラットフォームになるのか、注目が集まっている。

 その他にもAmazonが所有するIGDB(インターネットのゲーム辞書)や、マインクラフトのModなどを配布するCurseForgeなどのソフトも流出した。

 明らかになった格差

(画像=PokimaneのTwitch)

 収入情報が流出し、明らかになったのはTwitch上での格差問題である。女性で最も収入があるのがPokimane氏であることがわかるが、それでも収入ランキングでは39位という結果になっている。男性配信者たちがトップを占めており、女性トップのPokimane氏は、ランキング1位のxQc氏に比べて億単位の差がある。ヘイトレイドも問題となっており、LGBTQ+やBIPOCの配信者たちに平等なプラットフォームが与えられていないと批判されている。

(画像=Twitch/PokimaneのTwitchより)

(Source)
https://gamerant.com/twitch-leak-income-amazon-vapor/
https://gamerant.com/twitch-leak-amazon-steam-competitor-vapor/

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