にじさんじの元祖・配信モンスター、静凛が耕してきたゲーム配信の土壌

静凛が耕してきたゲーム配信の土壌

 彼女が得意・好きなゲームは、『バイオハザード』シリーズや『Final Fantasy 14』を筆頭にしたホラーゲームやMMORPGで、『DARK SOULS』『Dead By Daylight』もプレイしている。作品ストーリーや設定をじっくりと読み込み、自分の気が済むまでキッチリとプレイしていくスタイルで、長時間のプレイにもかかわらず、ここぞという時の集中力がピカイチなのが素晴らしい。「JK組」以外とはほとんどコラボ配信らしい配信はせず、ソロ配信が主体だ。

 活動初期から現在にいたるまで『Final Fantasy 14』をプレイしていることや、初期には『Minecraft』を、2021年10月現在では『ARK』シリーズを比較的をプレイすることが多いことをみると、「世界観のなかに長く滞在できるような」ゲーム作品を好む傾向にありそうだ。

 「100人いれば100通りの生き方がある」という言葉をまさに地で行くように、シンガーやアイドルの顔をもって活動する、お笑い芸人のように様々なイベントや配信に参加する、プロゲーマーやストリーマーと切磋琢磨してゲームをする、または斜め上のアイディアをもった企画を立ち上げて配信するなど、多彩な配信者が所属するにじさんじ。

 そのなかにあって、静凛はソロのゲーム配信をこなし続けていった。その姿は、月ノ美兎・樋口楓がにじさんじ外でのイベントやアーティスト活動に時間を割いたことにより、配信頻度が少なめになっているのとはやはり対照的だろう。

 友人らとハワイ観光を満喫していても、事務所としては重要なライブ公演を終えた忙しい状況でも、自身初のソロイベントについて振り返りをするタイミングを後日に持ちこしてでも、彼女はゲーム実況配信を欠かすことなく活動をしてきた。

 自分自身だけでなく所属するライバー全員にとって、「自由に動画・実況配信できる場所としてのにじさんじ」という居場所は言わずもがな大事だ。

 彼女は今宵もゲーム実況をする。それは、皆にとって大事な居場所を守るかのようでもある。その原動力は、ゲームとにじさんじへの愛情だ。

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