AirPods Proよりも良い!? “透明イヤホン”『ear(1)』は1万円台の最強ノイキャンイヤホン

“透明イヤホン”『ear(1)』レビュー

パンチの効いたサウンド

 『ear(1)』で音楽を視聴して驚かされるのが、その懐の深いサウンドだ。低音が十分に出ているのはもちろん、中音や高音もそれに潰されることなく、ボーカルや楽器をきちんと鳴らしている。廉価なイヤホンにありがちな、低音ばかりが増幅されたサウンドの味付けとは一線を画している。このような余裕のある再生能力には、11.6mmと大型なスピーカードライバーが貢献しているはずだ。

 製品の売りであるノイズキャンセリング機能については、その効果は「それなり」だと感じた。ノイズ除去という意味では十分な性能を発揮しているものの、装着すれば静寂が広がる……とまではいかないようだ。またワイヤレスイヤホンに特有の音の遅延もそれなりに感じられるので、ゲームプレイなどでは気になるシーンがあるかもしれない。

 専用アプリではノイズキャンセリングの効果や外音取り込みモード、イコライザやジェスチャーコントロールの設定などが変更できる。紛失したイヤホンから音を再生して見つける「Find My Earbud」機能も、なかなか便利だ。

 ノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホンは、以前は高額なモデルがほとんどだった。しかし最近は、1万円台で購入できる製品がいくつも登場している。その中でも『ear(1)』は、デザインと音質を高レベルで実現した、かなり買い得感のある製品だろう。初めてのワイヤレスイヤホンを選ぶ際にも、自信を持っておすすめできる逸品だ。

(画像=塚本直樹より)

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