『今日好き。向日葵編』最終話ーー運命の最終告白。女子1番人気のみゆが選んだ相手は……?

『今日好き。向日葵編』最終話レビュー

 全7話にまでわたった『向日葵編』もついに終幕。男子から女子への“最後のアピールタイム”も残り2組となり、まずははやた(佐藤颯人)×キサラ(松村キサラ)が2ショットに。はやたはいまだ、キサラとみゆ(山崎美優)の間で揺れ動いているわけだが、彼の決断次第では今後の展開はどうにでも転がるだけに、この2ショットは一大局面ともいえる。

 ここで話題を切り出したのは、キサラの方。「その名も“キサラクイズ”ということで〜」と、なんともコミカルな語り口で全3問のクイズを出題するという。旅の大詰めを迎えて、キサラのひょうきんな持ち味が青天井に発揮され、その笑顔もこの旅で最もキラキラとしているだけに、あと100問くらい出題してくれてもいいのに。

 ……などと考えていたのが甘かった。はやたはクイズ開始早々、2問連続で不正解。それもそのはず、キサラの好きな食べ物や教えられていない誕生日を当てるなど、そのレベルはほとんど“無理ゲー”なのだ(好きな食べ物に「甘いもの」とヒントを出しながら、答えが「トマト」はなかなかだろう)。

 すでに全問正解の目標は遥か彼方。だが、最後の問題は……「私が今日、告白に来てほしいと思っている人は誰でしょう?」。それに対して、はやたが「オレ?」と答え、キサラは「正解」と即答。うん、いい意味でとんだ茶番だった。キサラはきっと、このやりとりをしたかっただけなのだろう。あわせて、彼女が前回の『霞草編』終盤にて、意中の相手に大切な制服のリボンを渡していたことを触れて、はやたが自身の告白にもしOKを出すならば、その際には件のリボンをプレゼントしてほしいと切り出したことも記しておく。

 残す1組は、まさと(一ノ瀬将飛)×みゆ。彼女は昨晩まで、まさとの告白を受け入れると一度は決めていたが、この直前にいくと(菅生育利)から熱意をぶつけられたことで、現在は再びお悩みモードに。まさとにとっては不意打ちな出来事だったが、それでも「オレは昨日、(グループ別行動で訪れた)離島の時にみゆに決めてるって言ったじゃん? そこから全然変わってないし、みゆだけが好きだから」と前傾姿勢を崩さない。

 さらに、この旅の思い出といまのキモチを込めたプレゼントを用意してきたとのこと。そのプレゼントとは、一輪の、向日葵。その花言葉は、“あなただけを見ている”。しかも、向日葵が一輪だと“一目惚れ”という意味も加わると解説する。ここで感じられたのが、高校生がロマンチックになんとか背伸びをしようとする、逆説的な等身大の健気さ。このアプローチに、みゆもその心を改めてぐっと引き寄せられたように思えた。

 そしていよいよ、運命の告白に。まずは、かいゆう(千葉海宙)がもか(大塚萌香)に想いを打ち明ける。告白の言葉は「もか、僕はずっと、もかのことが大好きです。絶対に不安にさせないように大事にします。僕はいつも、もかの味方です。大好きです、付き合ってください!」と、最後までストレートなものだ。

 肝心のもかは、彼のキモチに応えるべく、ギリギリまで悩み抜いたとのこと。その一方、彼女には今回の旅で気になっていた男子が他にいたことも事実。その上で、「やっぱり中途半端な気持ちでいま付き合うっていうのは、私的にちょっとよくない」と、かいゆうの告白に“ごめんなさい”をした。この2人の旅路を振り返るに、かいゆうはもかに対する積極性と、それに付随する説得力に少し物足りなさが散見されていた。ただ、最後の決断は、もかの自身の心との対話に委ねられた節もあるといえる。2人とも、本当によく健闘したのではないだろうか。

 2番手は、なんと最後かと思われた、はやた。彼が向かうのは、キサラとみゆのどちらか。その先に待っていたのはーーキサラ! 「さっき伝えたいことは伝えたので、ひとつだけ伝えます。キサラのいちばん最初の彼氏になりたいです!大好きです、付き合ってください!」と、4日目にしてついに本当の恋を見つけ出した。

 結果はもちろん「お願いします!」と、晴れやかにカップル成立! お互いに満面の笑みでぎゅっとハグを交わす。キサラははやたが人生初彼氏ということで、手を握る動作もいい意味で慣れていなかったり、「ドキドキが止まらないって感じです」と瞳を輝かせたりと、その姿にはやたはますます彼女にハマってしまった様子。お願いなので、キサラともらったリボン、どちらも大切にしてください。

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