『わたママ』4話ーー10代での妊娠・出産に対する“偏見”との戦い……「年齢を言うのが怖い」

『わたママ』4話レビュー

 第4話のテーマは、“パパママになって1年生。変化したこと、今思うこと”。

 2020年7月に、娘を出産してから1年。夫の前田俊(以下、しゅん)とともに子育てに向き合うなかで、まやの心にもさまざまな変化があったという。

 まず描かれたのは、娘の初登園日。保育園には、たくさんの親御さんたちがいたらしく、「何あの小娘!みたいに見られたら嫌だな。もっと大人っぽくして、浮かないように……」と不安を吐露するまや。すると、すかさずしゅんが「そんなんしなくていいよ」とフォローを入れる。10代での妊娠・出産は、世間からの風当たりが厳しいこともあったと思うが、2人はこのようにしてお互いを支え合ってきたのだろう。

 インタビューシーンでは、「年齢を言うのが怖い時がある」と明かしたまや。だが、今回預けることを決めた保育園は、変に偏見を持たず接してくれたそうだ。初めての子育てとなると、不安を抱えるのは当然のこと。まやのように、早い出産ならなおさらだ。「(保育園の先生の対応に)心強いなって思った」とホッとした顔で話す彼女を見ていると、偏見を持たず、頑張っている人を認めてあげられる世の中になって欲しいと思わされる。

 日々娘とともに成長しているまやだが、母として気を付けたいことを聞かれると、「ちょっと口が悪いところとか、日本語が下手くそなところとか、だらしないところとか…」と答えた。そのなかでも、言葉遣いはこの1年で改善されてきたそうだ。「子どもができたら、もう一段階言葉を綺麗にしなきゃいけない」と言い、「クソ美味い」「クソ可愛い」などの若者言葉も、「お母さんになったから、ちょっと汚い言葉でも気をつけなきゃ」と使わないようになったという。

 さらに、夫・しゅんの成長についても描かれた。これまでの『わたママ』でも、積極的に子育てに向き合う姿が描かれていたしゅん。しかし、元々は小さい子と遊ぶことが苦手で、「自分の子が生まれて、遊べないとかってなったらどうしよう……」と不安を感じていたそうだ。まやも、娘が生まれる前までは、「(育児や家事を)任されそうだなと思っていた」と言うが、実際は「6:4の6くらい手伝ってくれる」らしい。

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