宮迫博之、中田敦彦、藤田ニコル……有名芸能人を起用した“テレビ品質のYouTube番組”なぜ増加?

 事実、「WinWinWiiin」は、登録者数141万人の宮迫と392万人を誇る中田のチャンネルで公開されており、初回配信は急上昇ランキング1位、2位を独占し、以降もコンスタントに再生回数100万超えを達成している。さらに、宮迫のチャンネルで公開された「有頂天レストラン」は現状1回目の配信を終えたばかりだが、その初回配信動画は再生回数70万超。登録者数72万人の藤田のチャンネルで公開されている「nicoroom」も初回配信時は30万再生超をマークしている(登録者数は6月21日時点)。

 YouTubeでレギュラー配信のリッチコンテンツを作ろうと思えば、多額の製作費を投じなければならない。むろん、そのためにはスポンサー企業の力が必要不可欠となるわけだが、当たるかどうかわからないコンテンツに、一か八かで投資する会社はなかなかない。しかし、たしかな登録者数と安定した再生数を誇るYouTubeチャンネルを持つ芸能人YouTuberを中心に据えるのであれば、番組が大ハズレするリスクは少なくなる。だからこそ、スポンサーが集まりやすく、結果として、テレビクオリティをキープできるのだろう。

 しかしこれらのYouTube番組が今後、長く安定して再生数を稼げる長寿コンテンツになれるかは未知数だ。最初のテンションと爆発力を保つことがいかに難しいかは、これまでYouTubeに参入してきた数々の芸能人たちが証明している。YouTube番組も同様だ。テレビと同じように、工夫や効果的なテコ入れが求められる。この先、YouTube番組はさらなる広がりを見せるのか、それとも、後に続く番組がなくトーンダウンしていくのだろうか。

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