『今日好き。鈴蘭編』4話ーー告白直前で「ほぼ失恋」「ほぼカップル成立」が2極化する展開に……?

『今日好き。鈴蘭編』4話レビュー

 『鈴蘭編』の旅も2日目終盤に。みるき(雨宮未苺)は最終日までなんとか望みを繋ごうと、ひろむ(大西大夢)を2ショットに誘う。この日はグループ別行動で離れ離れだった上、ひろむが先ほど、ライバルのくるみ(池未来実)と手を繋いでいたことをチクリチクリと刺すみるき。ただ、そんな彼女が自身を大切に思ってくれるからこそ、ひろむは「自分のキモチに正直にならないと失礼」とし、くるみだけが気になっていると宣言するのだった。

 ショックなはずのみるき。だが、それでもグループ別行動の際に手作りした、ドライフワラー付きのサシェを手渡す。そこから、まだ“もうひとつ”のプレゼントがあることを匂わせたところで、これまで通りに手繋ぎを求めた。ここはさすがに、ひろむも遠慮するだろう……と思われたが、自分の気持ちを知った上でもいいならと応じることに。こういったところが、モテ男のひろむをひろむたらしめているいるのかもしれない。が、詰めの甘い気遣いは気遣いじゃない。みるきは起死回生のチャンスがあると、ますます信じたのではないだろうか。

 いよいよ、運命の最終日を迎えた『鈴蘭編』。恒例となった“最後のアピールタイム”として、女子メンバーが気になる男子を指名できる時間を迎えたが、初日夜の女子部屋の盛り上がりはどこへやら。彼女たちの緊張と不安がこちら側にもひしひしと伝わってくる。

 1番という誰しもがあまり選びたくないであろう順番に自ら先陣を切ったのは、みるき。印象を残すためには後の順番の方が有利なことはわかっていながらも、周りを気遣い率先する姿はさすがだ。

 指名相手はもちろん、ひろむ。冒頭、ひろむは再びみるきに手繋ぎを求められたのだが「いま他に考えてる子がいるから繋げないかな」と、今度こそキッパリ。みるきは「みる、キモチ変わってないからね」と、伝わりすぎるほど想いを伝えるが、彼にはそのキモチを受け止めることしかできない。とここで、彼女が昨晩に話題にしていたもうひとつの“渡したいもの”が登場。なんと、前日に3時間半を掛けたという、イチゴ柄のお手製ハンカチだった。未苺(みるき)の名前の“苺”になぞらえた、自分を忘れないでほしいという祈りのハンカチ。これが最後、ひろむが意中の相手を考え直すきっかけとなるか。

 続いては、まり(新塘真理)がはるく(小堀遥功)を2ショットに誘う。ここでは最後の思い出作りに、はるくと約束していたフェイスペイントをすることに。まりは、はるくのに頬に彼女のイニシャルである“M”や、星型のシールを貼り、その上にチークなどを塗って剥がしていく。

 はるくの顔にメイクを施すことに集中しながらも、至近距離で顔を寄せて見つめ合うようなシチュエーションに、自然と“照れ”も生まれる2人。何より、まりの手が自然とはるくの足に添えられたりと、会話もぽつりぽつりとした静かなイチャイチャだからこそ、映像で観た時の破壊力がスゴい。はるくはその後、まりにもお返しのメイクをしたが、その際の彼女のぷくっとしたにやけ顔が眼福だった。

 ダメ押しには、イラストが得意だというはるくが、自らデザイン・プリントしてきたTシャツをプレゼント。バックプリントは、“愛情”を花言葉に持つバラを3本あしらった、完成度の高いデザインだ(ちなみにフロントポケットには、まりの好きな“牛柄”もあしらわれていたりもする)。これには、まりも度肝を抜かれたようで、思わず「今度、私にも絵とか教えてください」とぽろり。2人の未来を匂わせたこの発言を含めて、もう今すぐにでもカップル成立できそうだが……?

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