『今日好き。春桜編』最終話ーーみやびとみゆ、ひかるが最終的に選んだのは……?

『今日好き 春桜編』最終話レビュー


 いよいよ運命の告白となる『春桜編』。今回は男子から女子への告白となり、まずはゆうのすけ(深堀裕之賛)がひな(大西姫菜)に想いを打ち明ける。この旅を通していつも隣同士で、お互いにシャイな性格ながらも、いや、だからこそキモチを通わせられた2人。ゆうのすけは先ほど、彼女の左薬指に一輪の花を結んで想いを伝えており、この告白でも「これからはもっともっと素を出して、ひなちゃんのことを知っていけたらいいなと思います」「(カップル成立後には)デートして、ペアリングを買いに行きましょう。大好きです、付き合ってください」と、今まででいちばんの勇気を振り絞った。

 ただ、ひなからは「えっと……」と気になる返しが。今までの『今日好き』であれば、これはカップル不成立の予兆だったが、最近では告白された側が少しばかりの不安を語りながらも、それを2人で乗り越えようと約束し、カップル成立となるパターンが多い。ゆうのすけ、まだ大丈夫だ……。

 そんな予想通り、ひなも彼について「知れていない部分もまだ色々あって。だけど、これからは素を出して、もっと一緒に過ごせたらいいなと思うので、私でよければお願いします」と、見事にカップル成立! そっとハグを交わす2人の姿が非常に愛らしい。ひなは2日目、ゆうのすけとお互いに素の性格を晒せていないと不安を抱いていたが、この告白を経ることで、彼の本心を知り、2人だけの距離感をまた一歩縮められたのではないだろうか。

 続いて、はるみ(星野晴海)はみやび(岩瀬みやび)に告白。直前には、情熱的なピアノ演奏で想いを届けたはるみだが、現状は敗色濃厚だ。「一途で頑張り屋さんなみやびちゃんが大好きです。どんな結果であれ、みやびちゃんの幸せを願っています」という告白の言葉にも、すでに結果を察しているような部分が見え隠れしている。だからこそ「僕と付き合ってくれるなら、絶対に幸せにします」と、最後の健気な一言にはぐっと心を引き寄せられてしまった。

 だが、結果はカップル成立ならず。やはり、みやびはひかる(熊川輝)だけを見ているようだ。そんな彼女に「頑張ってね」とエールを贈るはるみ。どうか次回以降の旅で、彼の恋が報われる場面を観ることができればと思う。

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